バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調BWV1006
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005
ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン
録音:1996,97年
SONY CLASSICAL(国内盤 SRCR 1994)
このバッハを録音したのはヒラリー・ハーンが17歳の頃だといいます。なるほど、CDジャケットを見ますと、まだちょっぴりあどけなさが残る顔が写っていますね。しかし、このバッハはすばらしい! 私はこのCDを知って以来、ほぼ毎日聴き続けてしまいました。音楽が直接飛び込んでくるというべきか、実に心に沁みいってくる演奏です。ソナタ第3番の第2楽章ではもう少し先鋭さがあってもいいかなとは思いますが、それも贅沢というもの。シャコンヌの響きにはただ感動するのみです。私はこのCDで完全にノック・アウトされ、以後、ヒラリー・マニアと化したのです。このCDを聴いているだけでも私は幸せな気持になります。そうです。ちょっと大げさですが、「クラシック音楽を聴く楽しみに浸る」ことができるのです。
それにしても、このような演奏を17歳でやり遂げてしまうとは・・・。ヴァイオリン奏者はやはり10代のうちに大成してしまうものなのでしょうね。おそらくはヒラリー・ハーンの代表的な録音として今後も語り継がれるのではないかと私は思っています。
さて、このヒラリー・ハーン、その後も順調に録音活動を続けているのですね。私は結局全録音を揃えてしまったようなので、この場を借りて簡単にご紹介します。 |