ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2002年12月

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CD2002年12月27日:1年間ありがとうございました!

あっという間に年の瀬がやってまいりました。An die Musik本文の年内更新は今日が最後となります。皆様、このような制作者に1年間お付き合い下さり、誠にありがとうございましたm(__)m。

An die Musikは今年11月1日に5年目に突入し、アクセスも安定的に推移してきました。にもかかわらず、私の更新頻度はあまり人様に自慢できる水準ではないので大変恥ずかしく思っております。それでも皆様がこのサイトを訪れてくださるのは、掲示板が活性化してきたためであると思われます。

An die Musikの掲示板は開設後1週間ほどで設置されました。その後、何度か姿を変えていますが、現在の掲示板は使い勝手がよいのか、非常に多くの方々がここに集まってくださるようになりました。ありがたいことです。An die Musik設立当初からの読者なら思い出すことがあると思うのですが、昔はなかなか掲示板が盛り上がらなかったのです。それも、私の更新頻度とは無関係なのが不思議でした。今では不可能なことですが、かつて私は更新意欲が大変盛んでしたので、ほぼ毎日更新していたのです。奇妙なことに、私が一所懸命更新している時は掲示板が全く盛り上がらない、というジンクス?があるのです。これまた摩訶不思議です。これは現在でもそのとおりで、久しぶりに更新をしたりすると、その日は全く書き込みがなくなってしまうのであります(なぜだーっ)。

私としては本文や掲示板のバランスを取っていかなければならないとは思います。が、本音としては、やはり多くの方々がAn die Musikの掲示板をサロンのように使っていただいた方が嬉しいです。

話は長くなりますが、An die Musik開設時に私が目指したことがひとつだけあります。それは楽しく、分かりやすく、また特定の分野に極端に偏らないでクラシック音楽を語れるホームページを作ることでした。専門用語なしで理解してもらえるよう文章も検討しました。

クラシック音楽というジャンルには大量のホームページがありますが、かつては、そして多分現在においても、異常に詳しいヲタクあるいはマニアとよばれる人でなければ楽しめないものが少なくありません。そもそもクラシック音楽というのは、世間から見れば特に狭い分野における趣味であります。その中でも特定分野で、さらにヲタク的・マニア的な世界になりますと、もはやついていけない、というのが実情なのではないでしょうか?

私はクラシック音楽というのは、*普通の*リスナーにとってはひとつの娯楽であると考えています。もしかしたら「けしからん! クラシック音楽は娯楽ではなく、れっきとした芸術である!」とおっしゃる方もおられるかもしれませんが、読者の皆様、聴いて楽しければそれでよい、と思いませんか? 音楽に対してより深い知識や理解があれば、いっそう楽しく音楽を鑑賞できるのは事実ですが、かりに知識や理解がなくても十分楽しめるものです。そのため、私はマニア的なクラシック音楽ファンにならないように、と常に心がけてきました。女房にいわせれば私も完璧なマニアだそうですが、心情的には非マニアであります(^^ゞ。それゆえ、私は開き直りともいうべき「脱マニア宣言」をトップページ上に謳っているわけです。

で、こうした私の考えを読者の方々はいつの間にか理解してくださったようで、掲示板においてもかなり広い範囲で、しかも楽しい対話ができるようになってきたと思われます。サイトが成熟してくるには時間がかかるといわれていますが、丸4年が経過し、An die Musikも私が当初目指した姿に近づきつつあるようで嬉しいです。繰り返して書きますが、私の更新頻度とは別に成熟してきたことが不思議ですけど・・・・。

新年においては、もっといろいろな情報を発信したいと思っています。Webマスターの端くれとしては、もっといろいろな技術を使って利用しやすいページにしたいと考えてもいます(実は、毎年同じことを書いているのですが・・・)。しかも、現状のアクセス数から勘案しますと、2月上旬にはAn die Musikの累積アクセス数は50万件に達しそうです。その頃には何か特別な企画などを立ち上げたいところです。来年は来年でまた頑張りたいと思いますので、皆様、またよろしくお付き合い下さいますようお願い申しあげます。

なお、私は明日から寒稽古のために苗場スキー場にこもっております。宿泊地は定宿の福島屋旅館です。家族で出かけますが、女房とみずなは2日朝には私を宿に残して浦和に帰ってしまいます。当の私はどうしているかといいますと、5日の夕方まで苗場で単身寒稽古をしているのであります。つまり、2日、3日、4日は独身です!\(^o^)/ 遊びに来たい方、ぜひ苗場福島屋旅館までどうぞ! 名酒「八海山」があなたを待っています!

では皆様、また来年もよろしくお願い申しあげます。


CD12月26日:「コンセルトヘボウ管のページ」に「ハイティンク指揮の<1812年>を聴く」を追加しました。執筆されたのは金井清さんです。ご存知の方もおられると思いますが、金井さんはレコ芸でカラヤン演奏批評の連載をご担当された本格的な音楽評論家です。金井さんは今後も「コンセルトヘボウ管のページ」作成にご協力下さる予定ですので、皆様ぜひともご期待下さい。

金井さんの登場によってAn die Musik、とりわけ「コンセルトヘボウ管のページ」は一層の充実を図ることができそうです。金井さん、よろしくお願いしますね!


CD12月25日:久々にCD試聴記を更新! 「ヒラリー・ハーンを聴く」を追加しました。ヒラリー・ハーンを私に教えて下さったYさん、ありがとうございました。でも、私は庄司紗矢香ちゃんも大好きなのであります(^^ゞ。許して下さいね!


CD12月5日:1年のコンサートを振り返って

今年はできるだけコンサートに出かけるべく、仕事と家庭を犠牲にしてせっせと都心まで出かけました。今年は昨日のチェコフィルで打ち止めです。どんなオケのコンサートに行ったかといいますと、以下のとおりです。

合計で16回のコンサートでした。世の中には毎週、それも1週間に何回かコンサートに出かける人もおられるようですが、私の場合、これだけをこなすだけでもかなりしんどかったです(^^ゞ。地方都市からサントリーホールに向かうには5時の終業とともに職場を離れなければなりません。周囲の冷たい視線が・・・・・。翌日はたまった仕事が・・・・。家庭でも・・・・。

というわけで、コンサートに出かけるというのはほとんどのクラシックファンにとって何ものかを犠牲にする大イベントなのではないかと思っています。私もドイツで暮らしていた1年間は1週間に4〜5回コンサートやオペラに通っていました。コンサートやオペラが始まるのは夜8時。みんないったん家に帰ってシャワーを浴び、軽く食事をしてから来るのであります。どのような町でもど真ん中にコンサートホールやオペラハウスがあるので、今の私のようにJRと地下鉄を乗り継いでやっとの事で現地に辿り着くなどということもあまりありません。コンサートやオペラに行くというのはとても楽しいイベントであることはドイツでも変わりはないのでしょうが、生活の余裕が違いすぎます。コンサートやオペラのチケット価格も唖然とするほど安いですし。日本という国ではこれ以上どうしようもないとは理解しているものの、クラシック音楽に関するインフラの差は歴然としています。つらいものですね。

ところで、どのコンサートが良かったかといえば、やはりシュターツカペレ・ドレスデンでしょう(^^ゞ。マーラーの交響曲第1番の後アンコールで演奏された「リエンツィ」序曲と、本番で演奏された「タンホイザー」序曲は今も私の脳裏に焼きついています。本当によかった! 私はそのまま「リエンツィ」マニアになってしまいました。

次いで良かったのは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管によるブルックナーの交響曲第5番。これは最終楽章まで見事に構築された質実剛健な演奏でした。

3番目はコンセルトヘボウ管のマーラーです。私が座った場所は前から6列目、目の前にはコントラバスしか見えないという最悪さでしたが、それでもなおコンセルトヘボウ管の充実したサウンドを堪能できました。シャイーを見直す好機でもありましたが、肝心のシャイーは今度はゲヴァントハウス管のシェフになります。

私が足を運んだコンサートあるいはオケを眺めてみるだけでどのような嗜好の持ち主かばれていると思いますが、有力なオケが次から次へときてくれたお陰で今年は楽しい1年となりました。来年はどうでしょうか?


CD12月4日:チェコフィル

今日はサントリーホールでチェコフィルを聴いてきました。指揮者はアシュケナージ。演目はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(ピアノ:エレーヌ・グリモー)と交響曲第2番でした。

アシュケナージの指揮はともかく、チェコフィルはいいですね。あの何となく洗練されていない感じがたまらないです(*^-^*)。シュターツカペレ・ドレスデン同様、独特に雰囲気を出しています。ホルンの響かせ方にカペレと相通ずるものがあり、大変好感が持てます。機能的にも申し分ないのに、プラスαで独特の味を出せるオケはもはや数少ないのではないでしょうか。きっとチェコフィルの熱烈なファンが今日はサントリーホールに終結していたんでしょうね。あの音に浸れたお陰で私は大満足して帰ってきました。

しかし、演奏は、というと、必ずしも手放しでは喜べない点もありました。殊に、ピアノ協奏曲はピアニストとオケが協奏しているというより、それぞれがてんでばらばら、勝手に演奏していたように感じられました。私は第1楽章冒頭からいきなり違和感を感じましたが、それは最後まで払拭されませんでした。ピアニストとオケのバランスなどを調整するのが合わせものにおける指揮者の役目なのではないかと私は思っていたのですが、そうではないのでしょうか? 私の後ろの席の人は、「全然かみ合ってないねえ」といっていましたが、違和感を感じたのは私だけではなかったようです。

交響曲第2番は独奏者がいない分、チェコフィルとしてのまとまりがありました。前半2楽章を私はとても楽しめました。オケの音もよかったです。でも、第3楽章は緊張感が持続できなかったように私は思います。終演後は盛大なブラボーを送っていた人が何人もいたので、後半を楽しめなかったのは少数派なのかもしれませんが、アシュケナージの大きな身振りとは裏腹に音楽の音楽の盛り上がりは今ひとつでした(あくまでも私にとっては、です)。大きな音でかっこよく終わってはいたのですが、どうも私は音楽に没入できませんでした。ちょっと私は疲れていたのかな?

ところで、ここから先は自分でも奇妙に思ったことを書きます。「馬鹿言ってんじゃないよ」と皆様からお叱りを受けるかもしれませんが。

今日聴いたチェコフィルの音は今年相次いで発売されたアンチェル指揮チェコフィルの録音を彷彿とさせるものでした。その類似性は驚くべきものがあります。それはそうです。アンチェルがチェコフィルの録音を行ったのは40年も前の話だからです。それもCD化された音の中に現在のチェコフィルに通じる音が収録されていたと感じてしまうのは自分でも「え?」と感じるほどです。さらに、このところ大評判になっているEXTONの録音と今日のチェコフィルの音はまるで違って聞こえたのです。少なくとも「松ヤニが飛び散る」ような鮮烈な音ではありませんでした。・・・というわけで、私の頭は少なからず混乱しています。このような経験をするのは私も初めてです。一体私はどうなってしまったんでしょうね?


CD12月1日:初滑り

「玉原には90センチも雪が積もっているよ!」という情報を得た私は、友人家族と連れだって群馬県玉原(たんばら)スキー場に行って来ました。ふもとには雪の気配ひとつないのに、山の中腹からどんどん雪が見えてきます。スキー場には人工降雪機で作ったわけでもないのに、大量の雪が! あるところにはあるんですねえ。驚くべきことに、駐車場は満杯でした。12月1日にスキーやスノボをしにくるんですからみんな好きな人ばかりなのは分かるのですが、満杯とは。

我が家のみずなは3歳ですが、お父さんと一緒にリフトに乗り、初滑りを体験。私と女房でみずなを支えながら滑走しました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、あのスキー場はストレスがたまるほどの緩斜面ばかりなのです。が、みずなにはまだまだ急斜面です。スピードが出過ぎないよう、私は大汗をかきながら面倒をみました。

というわけで、いよいよスキーシーズン到来です。今年はカービングの技術を完璧にマスターし、美しいロングターンをすることを目標に頑張ります。いやあ、興奮するなあ。


(An die MusikクラシックCD試聴記)