「コンセルトヘボウのシャイー」No.40
マーラー:交響曲第4番

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CDジャケット

1)マーラー:交響曲第4番
2)ベルク:初期の7つの歌

バーバラ・ボニー :ソプラノ (1,2)
アレクサンダー・ケール :ヴァイオリン (1)

録音:1999.9.16,20-21&24. コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
E:ジョナサン・ストークス
国内盤初出:2000.2.9. (ユニバーサル POCL1919)
International release: December 1999/Catalogue number:Decca 466720

マーラーとベルクは時代的にも連続した作品であるようで、同一歌手の歌唱という点でも連続性のあるカプリングとなっている。ヴァイオリンのソロはコンマスのケール。
清澄かつ艶やかな響きのベイヌム盤、明晰で鮮烈なショルティ盤、暖かく精緻なハイティンク盤、この曲にしては激しい雰囲気のバーンスタイン盤といったヘボウ名盤群と比較すると、爽やかさと濃厚さとが併存するような印象で、いまひとつ焦点が定まっていない気がしないでもない。そういえば、国内盤が一週間の差で発売されたブーレーズ盤に比べて、雑誌等の批評はいまひとつパッとしなかった。

(2003年1月7日、青木さん)


 この曲とコンセルトヘボウ管のCDは名演揃い(メンゲルベルク、ベイヌム、ハイティンク、バーンスタイン)。ここでのシャイーはこれといった自己主張をしていないように感じるがだからといって凡庸な演奏にならないところがこのコンビのすごいところ。それはコンセルトヘボウ管のマーラー演奏の伝統を大事にしているからだろうか。私はマーラーの4番だけはコンセルトヘボウ管でないと満足しない。明らかに最初の鈴の音からして違うのだ。試しに同じハイティンクでもコンセルトヘボウ盤とベルリンフィル盤を聞き比べてほしい。とても同じ指揮者とは思えないだろう。当然シャイー盤でもきれいな鈴の音があっという間に別世界へ連れて行ってくれます。
ケルのソロヴァイオリンもきれいな音色で文句なし。3楽章の静謐な美しさも申し分のないでき。

(2003年1月29日、Fosterさん)