「コンセルトヘボウのシャイー」No.46
マーラー:子供の不思議な角笛(全曲)

コンセルトヘボウ管弦楽団のページのトップに戻る 
「コンセルトヘボウのシャイー」CD目録
「コンセルトヘボウのシャイ」ー原稿大募集 
ホームページに戻る


CDジャケット

マーラー:子供の不思議な角笛(全曲)

バーバラ・ボニー :ソプラノ/サラ・フルゴーニ :メゾ・ソプラノ/イェスタ・ウィン
ベルイ :テノール/マティアス・ゲルネ :バリトン

録音:2000.6.19-20&23. コンセルトへボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
BE:ジョナサン・ストークス
TE:グレアム・ミーク
国内盤初出:2003.1.22. (ユニバーサル UCCD1073)
International release: February 2003/Catalogue number:Decca 467348

1993年の来日に合わせてポリドールが製作したシャイーの小冊子によると、コンセルトヘボウ管との〔今後のリリース予定〕の中に、この曲と「亡き児をしのぶ歌」が挙げられていた。歌手名(ファスベンダー)も記載されていたし、それとは別に〔今後の録音予定〕欄もあったので、実際に録音されたものと思い期待して待っていたところ、発売されたCDではベルリン・ドイツ交響楽団が起用されていた。

その中の「子供の不思議な角笛」は抜粋だったが、今回の再録音は全曲版。しかも曲によって4人の歌手が使い分けられ、独自の曲順で構成されるというユニークなものとなっている。CDは日本先行発売。

弦楽器の人数を通常よりも絞った小編成のオーケストラとしているらしく、清澄な透明感が感じられる。弦が少ない分、管のカラフルさも際立っており、交響曲よりもさらにいっそうシャイーの個性が感じられるマーラーだ。同じへボウでもバーンスタイン盤とはずいぶん違う。

ちなみに前述の〔録音予定〕の中にはヴェルディの「聖歌四篇」と「レクイエム」もあったが、これらは録音されなかったようだ。今ならミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響が起用されるかも。

(2003年1月7日、青木さん)


 以前購入して以来、長らく愛聴しているマーラーの第七番と同様。素晴らしい演奏でした。独唱者4人を配すこだわり、オーケストラの素晴らしさが伝わる録音、指揮者の趣味の良さ(というか品の良さ)。

 面白いことに、第4番の最終楽章の原型が最後に配されて録音されています。これがなんともいい演奏で、なんてきれいで素晴らしい音楽だろう!としみじみ聴き入ってしまいます。

 解説も読み応えがあり、丁寧に作られたCDは素晴らしいな、と思った次第です。

(2003年2月12日、としちゃんさん)


シャイーのマーラーに対するスタンスが一番強く感じられる一枚です。
通常2人の独奏者のところを4人配するシャイーのこだわり!!
少人数のアンサンブルによる精緻で室内楽的な響き!!
どの曲を聴いてもシャイーの意図がはっきりと読み取れます。
弦楽器のデュナーミクの処理も見事ですし、管楽器の色彩感の素晴らしさは決して他のCDでは聴く事ができません。そして何よりも聴いていて非常に楽しい!!イタリア人シャイーならではのとびきり明るいマーラーです。また、このコンビのCDにはいつも言える事ですが、CDジャケットの絵も非常にいいです。歌詞との繋がりが強く感じられます。

(2003年10月27日、Fosterさん)