「コンセルトヘボウのシャイー」No.1
ラヴェル:ボレロ
ムソルグスキー:展覧会の絵

コンセルトヘボウ管弦楽団のページのトップに戻る 
「コンセルトヘボウのシャイー」CD目録
「コンセルトヘボウのシャイ」ー原稿大募集 
ホームページに戻る


CDジャケット
1)ラヴェル:ボレロ
2)ドビュッシー:ピアノのために〜サラバンド(ラヴェル編)
3)ドビュッシー:舞曲(スティーリー風タランテラ)(ラヴェル編)
4)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)

録音:1986.8. コンセルトヘボウ
P:クリストファー・レーバーン
E:ジョン・ダンカーリー
国内盤初出:1987.5.25. (ポリドール F35L20101)
International release: 1987/Catalogue number:Decca 417611

シャイーとコンセルトヘボウの第二回録音だが、こちらの方が先に発売された。ラヴェルの作・編曲もので構成されるという、気の利いたアルバムだ。まだハイティンク時代の録音であり、オーケストラも100周年を迎える前で〔アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団〕を名乗っていたが、デッカの表記は昔から"CONCERTGEBOUW ORCHESTRA"だったので、本盤のジャケットもそうなっている。

なお、輸入盤のライナーノートには楽曲解説の後に次のような一文があり、デッカ輸入盤のライナーは通常は曲目解説だけなので、これは異例のことと言っていい。

<リッカルド・シャイーが指揮するアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のこの録音は、1988年に就任するこの楽団の首席指揮者という彼のキャリアの新しい時代の始まりを示す二つの録音の一つである。シャイーはすでにこのオーケストラと親密な関係を結んでおり、33歳で5番目の首席指揮者となり、この地位につく最初の非オランダ人となる>

冒頭の「ボレロ」は、このオーケストラの美音を存分に堪能できる演奏。前半は木管の妙技に聴き惚れ、後半は素晴らしい音色のティンパニに耳が釘付けになってしまう。これに比べると「展覧会の絵」は意外に平凡というか、印象が薄い。


(2003年1月7日、青木さん)