「コンセルトヘボウのシャイー」No.47
ロッシーニ:スターバト・マーテル

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CDジャケット

ロッシーニ:スターバト・マーテル

バルバラ・フリットリ(ソプラノ)/ソニア・ガナッシ(メゾ・ソプラノ)/ジュゼッペ・サッバティーニ(テノール)/ミケーレ・ペルトゥージ(バス)/オランダ放送合唱団
録音:1998.5.18&20. コンセルトへボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
BE:フィリップ・シニー,ジョナサン・ストークス
E:マーティン・アトキンソン
国内盤初出:2003.9.23. (ユニバーサル UCCD1093)
International release: March 2003/Catalogue number:Decca 460781

録音から5年を経過してようやく発売された音源。国内盤のリリースは輸入盤のさらに半年遅れとなった。シャイーにとってロッシーニは得意のレパートリーの一つで、ナショナル・フィルとの序曲集に始まって、オペラやカンタータの録音を経て、最近はもうひとつの手兵であるジュゼッペ・ヴェルディ響と秘曲集を録音したりしているが、コンセルトヘボウ管との録音は今のところこれしかないようだ。

初めて聴く曲だったので、まずは楽曲そのもののよさに驚いた。チャーミングなメロディが次々と現れて、辛気臭さがほとんどない。暖かい雰囲気の隠れた名曲という感じで、この曲想ならばコンセルトヘボウ管を起用したのももっともだと納得できる。しかし他との比較していないので、演奏の良し悪しは正直言ってわからない。

サウンドについては微妙で、たしかにコンセルトヘボウの魅力が感じられる箇所はいろいろあるものの、「もっとできるはずでは?」との思いを最後まで払拭できなかった。録音に少々問題があるのかもしれない。


(2003年10月16日、青木さん)