「コンセルトヘボウのシャイー」No.10
シューマン:交響曲第1番、第4番コンセルトヘボウ管弦楽団のページのトップに戻る
「コンセルトヘボウのシャイー」CD目録
「コンセルトヘボウのシャイ」ー原稿大募集
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1)シューマン:交響曲第1番「春」
2)シューマン:交響曲第4番録音:1988.3(2);1988.9(1) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
E:ジョン・ダンカーリー(1)/コリン・ムアフット(2)
国内盤初出:1990.11.25. (ポリドール POCL1050)
International release: 1990/Catalogue number:Decca 425608これらの曲はハイティンクの録音から4〜5年しか経っておらず、コンセルトヘボウのレパートリーとしてはやや新味に欠けていた。ここまでは概ね録音順に発売されていたのだが、ここへきてリリースがブルックナーやベリオの後回しとされたのも分かる気がする。
しかし演奏は悪くない。特に第1番の溌剌とした響きは、ハイティンク盤とは違った良さがある。瑞々しく明るめの音色も新鮮な印象だ。国内盤のライナーノートによるとスコアの一部に変更が加えられているとのことで、たしかにフルートが目立って聴こえたりする箇所がある。
(2003年1月7日、青木さん)
いつも思うことだが、シャイーには明るい曲がよく似合うと思う。シャイー時代になってからコンセルトヘボウの音色が外へと発散するような音になったのもそこら辺に原因があるとも思う(もちろん録音会社がデッカになったことも原因のひとつだと思うが)。
このCDでも1番では最初から最後まで活気に満ちたいい演奏になっているが、4番の2楽章などの内向する場面ではわずかに違和感を感じる。シャイーが年を重ね「真の巨匠」になっている頃にはきっともっと素晴らしい演奏ができるのではと感じる。
(2003年1月28日、Fosterさん)