「コンセルトヘボウのシャイー」No.37
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「コンセルトヘボウのシャイー」CD目録
「コンセルトヘボウのシャイ」ー原稿大募集
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1)ヴァレーズ:チューニング・アップ
2)ヴァレーズ:アメリカ(オリジナル・バージョン)
3)ヴァレーズ:アルカナ
4)ヴァレーズ:ノクターナル
5)ヴァレーズ:暗く深い眠りサラ・レナード :ソプラノ/プラハ・フィルハーモニー男声合唱団 (4)
ミレイユ・ドランシュ :ソプラノ (5)
録音:1992.4(3);1996.12(2,4);1998.5(1,5) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
E:ニール・ハッチンソン(1,5)/ジョン・ダンカーリー(2-4)
国内盤初出:1998.10.1. (ポリグラム POCL1847-8)
International release: July 1998/Catalogue number:Decca 460208二枚組〔エドガー・ヴァレーズ作品全集〕中の収録曲。他の曲ではASKOアンサンブルが起用されており、その一部はコンセルトヘボウ小ホールで録音されている。「アルカナ」は〔20年代のアヴァンギャルド!!〕に収録されていた録音。「チューニング・アップ」はコンセルトヘボウ管・リコルディ社・デッカの共同委嘱により復元・校訂されており、また「暗く深い眠り」はシャイーとコンセルトヘボウ管の委嘱によりオーケストレーションがなされている。シャイーのほぼすべてのCDの制作担当者アンドルー・コーナルによる「プロデューサーの覚書」がライナーノートに掲載されており、その復元等の過程が語られている。
このCD、どうも内容が恐ろしくて手が出せないという人もいるかもしれないが、聴いてみれば意外と面白い音楽だ。一曲目の「チューニング・アップ」はオーケストラのチューニングのパロディというケッサクなコンセプトで、渋く輝く金管や空気を震わせて轟き渡る打楽器などは紛れもないコンセルトヘボウ・サウンド。カッコいい「アルカナ」、不気味な「ノクターナル」なども楽しめる。
(2003年1月7日、青木さん)
コンセルトヘボウ管が委託した曲も入っているそうで、さすがに自信を感じさせる素晴らしい出来だと思う。現代曲でも暖かい音色でふっくらとさせることができるところにこのシャイー&コンセルトヘボウ管のコンビの良さを感じることができる一枚。
(2003年1月29日、Fosterさん)