「名盤の探求」

番外篇 懐古趣味

文:伊東

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■ An die Musik 掲示板への書き込み

 

懐古趣味 投稿者:伊東 投稿日:2008/12/16(Tue) 23:18 No.2535

  気がつけばもう12月です。今年もまた家計を顧みることなく、勝手気ままにCDやSACDを買いまくったわけですが、期待して買ったCDの多くに落胆した1年でもありました。私が大好きなドイツ・ザクセン地方のオーケストラのCDでさえも、10分もしないうちにその後を聴き続ける時間がもったいなくなり、ストップボタンを押してしまうような状態でした。もしかすると、年齢的に体力が衰えて、長い間集中して音楽を聴き続けられなくなったのかと心配になったものです。

CDジャケット

 ところが、古い演奏はじっと聴けるのです。最近の例では、ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルによるチャイコフスキーの交響曲第5番(DG)。そろそろ録音から50年近くが経過しそうな古い録音ですが、聴き返して改めてその演奏のすごさに驚きました。数日間余韻を楽しめたほどです。

 さて、これはどうしたものなのかと思います。私の中で懐古趣味が芽生えていて、自分が気がつかないうちに大きく成長しているのでしょうか。私も40代後半に入っていますからそうなのかもしれません。皆さんはいかがですか? 

 

2009年5月31日掲載、An die MusikクラシックCD試聴記