ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2010年1月

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CD2010年1月13日(水):パソコン復活

 10月半ば以来続いていたパソコンとの苦闘がついに終結しました。本日DELLの修理から戻ったパソコンにWindows7と数々のアプリケーションをインストールし、無事に動作することを確認しました。このページの更新ができればすべてが完了です。新しいパソコンはサクサク動いて、新品同様です。ついこの間まで起動すらできなかったことが信じられません。・・・というわけで今度は新しいマシンで更新ができそうです。皆様、長い間ご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。

 

CD2010年1月7日(木):八季?

 ゆきのじょうさんの「わが生活と音楽より」に「「四季+四季」を、2枚のディスクで聴く」を追加しました。ゆきのじょうさん、原稿ありがとうございました。


 朝起きると、女房が七草がゆを作っていました。いやあ、なんて素晴らしい女房なんでしょう。季節の風物・行事などがすっかり大好きになってしまったおじさんにとってはとても嬉しい食事でした。朝から幸せです!・・・なんて、音楽に何の関係もないことを書いていると、ただのつぶやきページになってしまいますね。申し訳ありません。

 

CD2010年1月6日(水):聴き初め

 昨年は諸般の事情でCDを聴く時間が激減しました。アンプに電源を入れないまま1週間が経過し、土日に電源を入れても結局スピーカーの前に座る時間がないという日ばかりでした。さらに、コンサートに行けばその日くらいは音楽に浸れるだろうと思って会員になって予約していた2つものオーケストラのコンサートチケットが次々と無駄になるなど、災いでも降りかかっているような有り様でした。音楽鑑賞のインプットがないのですから、当然CD試聴記というアウトプットがあるわけがありません。「An die Musik クラシックCD試聴記」などというタイトルを持つホームページを主宰しながら、実に情けない状況でした。そこに秋口以来のパソコンの不調が重なったのでたまりません。

 昨年は年末に至るまでほとんどクラシック音楽を聴けなかったので、今年は何とか時間を作って聴いていこうと決心しています。一般論化するのは無理があるかもしれませんが、人間、仕事に忙殺されているばかりではいけません。何となく自分が消耗してきて、薄っぺらくなるような気がしてきます(実際には体重は増えているのですが・・・)。本を読み、スポーツを楽しみ、音楽を聴き、家族や友人と語らうというようなことがないと仕事に対する活力まで減退してきそうです。

 というわけで、まずは音楽です。毎年聴き初めは何にしようかと考えるのですが、考える前に今年の聴き初めは年末年始に帰省している間に姪達を連れて観に行った映画「のだめカンタービレ」の音楽になっていました。映画に使われた音楽を聴き初めにカウントして良いものかどうかという議論は残るかもしれませんが、クラシック音楽を耳にしたという意味ではそうなります。1ヶ月足らずの間に2回も鑑賞できたお陰で、画面の細かいところまでチェックできて嬉しかったです(YAMAHA製品オンパレードの映画でしたが、千秋が本番でバッハを弾いたときはなぜかベヒシュタインだったとか。どうでもいいことなんでしょうけど)。

 ただし、あの音楽の使い方は工夫されているといっても、つぎはぎだらけであり、まともに最初から最後まで聴いたことにはなりません。では、本格的に聴いたのは何かといいますと、全く偶然に手にしてCDプレーヤーにかけたベートーヴェンの交響曲第5番「運命」でした。

CDジャケット

ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」
交響曲第1番ハ長調 作品21
パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
録音:2006年8月27-29日(第5番)、2006年8月31日-9月1日(第1番)、ベルリン
BMG(輸入盤 88697 33835 2)

 たまたま手元にあったので軽い気持ちでかけたのですが、それがいけない。ベートーヴェンは軽い気持ちで聴くことを許してくれませんね。これはカンマーフィルハーモニーという人数を絞り込んだオーケストラがベーレンライター版を使用して録音したものです。全曲で30分もかかりませんし、オールドスタイルの演奏とは違い、重厚ではありません。そうではあっても耳を傾けているとベートーヴェンの世界に没入してしまいます。何度聴いても「運命」には勇気づけられますねえ。新年にぴったりです。

 私が最初に聴いた「運命」はカール・ベーム指揮ウィーンフィルによる演奏でした。中学3年生のことです。そのため往年の大指揮者達による演奏が私にとっての規範となっていました。小編成のオーケストラであるとか、ベーレンライター版を使っているとか、古楽奏法を取り入れているといった演奏に私はかつてかなりの拒否反応を示していました。しかし、いつの間にかこうした新録音に全く違和感を感じなくなりました。多分私の加齢によって、許容範囲が広くなったためだと思われます。が、いろいろな新しい演奏を楽しめる方が良いに決まっています。年を取るのも良いものだとおじさんは思います。もちろん、パーヴォ・ヤルヴィさん、これを今流行のライブで録音したのではなく、きちんとセッション録音をしたことも大きいと思います。演奏のすみずみまで指揮者や奏者達の考え・思いが浸透しているように感じられます。こんなことに拘るのはまだまだ視野が狭いのかもしれませんけどね。

 

CD2010年1月5日(火):ダウンロード

 昨年の話になりますが、ご容赦ください。

 クリスマスの日に、我が家の長女(小学4年生)のところにサンタさんが来たらしいです。プレゼントの袋を開けると、中には最新のiPodが入っていました。お父さんはこれにびっくり。小さくてなかなか格好いいではないですか。それにしても一体いつの間にiPodを持ってきてくれたんでしょう。いやあ、本当にサンタさんはいたんですねえ・・・などとのんきなことを言っていると、たちまち難問に遭遇します。お父さんも、お母さんもiPodなるものを使ったことも触ったこともないのです。使い方が分かりません。

 女房が必死になって取扱説明書やら何やらを読んで長女が好きな曲をダウンロードすることに成功すると、長女は早速それをイヤフォンで聴きはじめました。ついでに私も。30年くらい前、ウォークマンを初めて聴いたときのような不思議な気がしました。さすがに長女にとっては初めての経験に心躍るらしく、iPodを離そうともしません。まあ無理もありません。30年ほど前の自分、あるいは35年ほど前の自分を思い出してみれば、興奮するな、という方がおかしいです。

 iPod超初心者のお父さんは、初めて目の当たりにするダウンロード機器(こんな言い方があるのか分かりませんが)に驚くばかり。昔手にしたウォークマンの20分の1か40分の1くらいの大きさの機器で音楽が聴ける。しかも、自分の好きな曲だけ選んで聴ける。その選択肢は無限といって良いほどある。便利さには、あらがえません。はああ・・・・これではCDみたいなパッケージ商品の出る幕がなくなってくるのは仕方ないと思わざるを得ません。

 では、パッケージ商品がどうかというと、これが嘆かわしい。例えば近々発売されるというクレンペラーの旧録音のHQCD盤を見ると、残念ながらもうこれでは死滅するしかないと確信してしまいます。詳しくはこちらをご覧いただきたいのですが、なぜすべて同じジャケットのなでしょうね。事前広告なので後で画像が差し替えられるのかとも勘ぐってみたのですが、ちゃんとCDジャケットに曲名がそれぞれ入っていて、これらがそのまま発売されるのだということが分かります。せめてオリジナルジャケットにするとか何かしら工夫をしないと、私のようなファンでさえ触手は伸びません。メーカーは一体何を考えているのでしょうか。これではダウンロードされる音楽に対して優越する点はなくなってしまいます。メーカーはもう諦めているのか、ファンを舐めきっているのか、あるいは無頓着なのか。

 ともあれ、ついにダウンロード文化が我が家にも押し寄せました。お父さんは音質ではまだまだCDは負けていないし、ましてやSACDの敵ではないと考えていますが、この優位が一体いつまで続くのか疑問です。大量のCDに囲まれてこの文章を書いている私ですが、いよいよ私も旧石器時代の人間のようになってきたかと自分の立ち位置を確認させられました。時代の波は恐ろしいパワーを秘めているので内心穏やかでありません。

 

CD2010年1月4日(月):謹賀新年

 明けましておめでとうございます。・・・と言うより、大変ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。

 昨年は11月半ばから全く更新をできずにおりました。言い訳をしますと、私のパソコンが11月下旬にまた起動しにくくなり、起動しても安定動作するまでに20分以上かかっていたのですが、12月半ばにはついに起動すらできなくなったのであります。パソコンと格闘しながら12月の貴重な日々を浪費し、年末を迎えてしまいました。このページを更新したくてもできず、皆様からいただいていたメールに返信をできなかったのはこのためです。何卒ご容赦ください。

 本日、DELLに問い合わせてパソコンの診断をしてみると、ハードディスクに障害があるそうです。今のパソコンは昨年6月に買ったばかりなので保証期間中です。近々ハードディスクを取り替えてもらうことにしました。これで問題がすべて解決すればいいのですが、そう簡単ではありません。パソコンに入っていたOSやアプリケーションはすべて入れ直さなければならないうえ、一部のデータ(例えば皆様からいただいていたメールなど)が消え去ってしまうことになります。なぜパソコンでこれほど苦しまなければならないのかさっぱり分かりませんが、日頃の行いが悪いと諦める他はありません。パソコンという道具がない、使えない不便さ・辛さをひしひしと感じるこの頃です。

 では今どうやってこのページを更新しているのかといいますと、6月上旬まで使っていた古いパソコンを帰省先の田舎から本日持ち帰り、それをインターネットに接続したのであります。いやあ、廃棄していなくて良かったです。旧パソコンのOSはWindowsXPで、スペックも今となっては決して素晴らしいものではないのですが、電源を入れるとすぐにOSが起動するし、メールの送受信もできます。ホームページも見ることができて、まさに夢の世界! しばらくパソコンと格闘して敗北した後だと、これだけで大満足してしまいます。

 とりあえずは、この旧マシンで更新を再開することといたします。皆様にはご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。早く新しいパソコンで難なく更新できるようにすることが今年の最初の目標であります。

 言い訳ばかりの2010年のスタートになりましたが、今年もよろしくお願いします。


 

(An die MusikクラシックCD試聴記)