「コンセルトヘボウのシャイー」No.50
マーラー:交響曲第3番

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CDジャケット

1)マーラー:交響曲第3番
2)マーラー編曲:バッハによる管弦楽組曲

ペトラ・ラング:メゾ・ソプラノ/プラハ交響合唱団/オランダ児童合唱団(1)
録音:2000.9.6(2)/2003.5.5-9(1) コンセルトヘボウ大ホール
P:アンドルー・コーナル
BE:ジョナサン・ストークス
TE:アンドルー・ハリファクス,グレアム・ミーク
国内盤初出:2004.4.14. (ユニバーサル UCCD1108〜9)
International release: May 2004/Catalogue number:Decca 475 514-2

2002年11月の日本公演で圧倒的な名演が展開されたマーラー3番。その半年後に録音され、さらに約1年後にようやくリリースされたこのCDは、個人的にはまさに待望の一枚だった(二枚組だけど)。内容については、来日公演の感想と概ね同じ。至福の100分、まったくもって素晴らしい。

カプリングの「バッハによる管弦楽組曲」は、第2番及び第3番からの曲をマーラーが大オーケストラ用に編曲したもので、序曲/ロンドとバディネリ/エア/ガヴォットI&II、という構成。2000年2月の来日公演で演奏され、これもその半年後の録音となっている。21世紀にもなってこのような前時代的バッハの新録音をリリースするというのもすごいが、明るく豊穣な響きを特徴とするマーラー全集の一環に位置付けられているところに、シャイーとヘボウのスタンスが逆に明確に打ち出されているように思われる。

なおこのアルバム以降は、CDと(概ね)同時にSACDでもリリースされている。

(2004年9月8日、青木さん)