ペーター・ダム分室

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 ペーター・ダム。1937年生まれの天才ホルン奏者。1959年から、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席ホルン奏者、1969年からシュターツカペレ・ドレスデンの首席ホルン奏者となっている。

 このページは、ペーター・ダムのホルンを聴いているうちに、いつの間にか虜になり、どうしてもこのすばらしさを読者にも伝えたくなった作者のピンポイント趣味のコーナーである。

 ペーター・ダムについてはいろいろな賛辞がある。私の賛辞は試聴記の中でさんざん読まされるだろうから、ここではとあるホルン奏者の言葉を紹介しておこう。これを読めば、あなたもペーター・ダムのホルンを聴きたくなるはずだ。

 

 ダムのホルン。それは誤解を恐れずに言えば、ホルンらしくない。たとえば、発音してから音が消えるまでの推移。多くの教則本は、濁りなくクリアに発音されて後押しの無い蒲鉾形が理想であると説く。実はこれが難しい。たとえプロの演奏であっても綻びを見出すことが多い。そして綻びも積み重なると「らしさ」として一般化される。

  この点でダムは別の次元にいる。完璧なまでの制御能力が生み出す基本に忠実な音形。稀有であるがゆえに、ホルンらしくないと評価されることもある。先入観を捨てて聴いてほしい。技術そのものではなく、それが浮き彫りにする彼の音色や歌心を。あからさまな超絶技巧の不要なこの曲では、ただその音楽だけが素直に胸を打つだろう。

松本@銀色ホルン

 

 ペーター・ダム分室も他のページ同様、CD試聴記のかたちを取る。シュターツカペレ・ドレスデンとの録音もあれば、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との録音や、ソロ録音もある。

 

An die MusikクラシックCD試聴記