ボブ・ジェームスのラモー
ラモー
編曲・シンセサイザー演奏:ボブ・ジェームス
録音:1983年?
SONY(国内盤 32DP 201)私がまだ大学生であった頃に買ったCD。古いCDであるが未だに時々取り出しては聴くことがある。ボブ・ジェームスはクラシックの名曲を数多く編曲し、シンセサイザーで演奏しているが、これはその中の白眉ではないかと思う。良いCDになったのはシンセサイザーでチェンバロの音を作りやすかったからということもあるかもしれない。
CDの解説によると、ボブ・ジェームスはラモーにすっかり魅せられてしまったようだが、このCDを買った15年前においてもラモーは別段人気作曲家ではなかった。そうした作曲家の曲をわざわざ選んで編曲したところを見ると、ラモーの音楽には一度接した人間に強く訴えかける何かがあるのであろう。シンセサイザーなどクラシック音楽には向かないし、邪道だという人がいるかもしれないが、なかなか面白いCDであるのでお試しあれ。
以下に曲目を列挙しておく。
- ファンファリネット
- ガヴォットと6つのドゥブル(クレンペラーが編曲したものはこれ)
- メヌエット#1、#2
- ラ・リヴリ
- 道化芝居
- 内気な女:優雅なロンドー
- 軽はずみな女
- 狩の歌
- ソローニュの愚か者〜愚か者のドゥブル#1,#2
- ため息
- アフリカの奴隷のためのアリア
- 三連音符
- タンブーラン#1、#2
An die MusikクラシックCD試聴記、1999年掲載