クレンペラーのページ
クレンペラーという指揮者をご存じでしょうか。マーラーに見いだされてヨーロッパ各地の歌劇場で活躍、戦後はEMIの名物プロデューサー、ウォルター・レッグが設立したフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者として君臨、数々の名演・名録音を残した人です。
私もクレンペラーの名前はクラシックを聴き始めた直後から知ってはいました。レコードもCDもいくつか持っていました。が、真価が分かってきたのはつい最近のことです。昔は単なるスローテンポのオールドスタイルな巨匠程度にしか認識していませんでした。恥ずかしい話です。
ある日私はクレンペラーの指揮するフランクの交響曲ニ短調に接し、驚嘆してしまいました。世の中にあふれる名曲名盤の紹介記事は今もってこのCDを取り上げないようですが、すごい演奏です。オーケストラの響きはきりりと引き締まり、巨大な建造物を目の当たりにするような音楽づくりで、「これ以上の演奏はない!」と確信してしまいました。
それ以来、すっかりクレンペラーに魅せられてしまい、せっせとCDを集めています。おかげで女房が怒っています。
このコーナーは、まだクレンペラーをよくご存じない方のために作ってみました。恥ずかしながらCDの収集はまだ志半ばですので、中途半端なインデックスなのですが、ご利用いただければ幸いです。
本文中にクレンペラーに関する逸話を載せていますが、出典は主に以下の書物です。クレンペラー以外にもたくさんの音楽家の情報が載っていますから、一読の価値があると思います。
- 「巨匠たちの音、巨匠たちの姿−1950年代欧米コンサート風景」植村攻著 東京創元社
- 「レッグ・シュヴァルツコップ回想録−レコードうらおもて」エリーザベト・シュヴァルツコップ著 河村錠一郎訳 音楽之友社
- 「クレンペラー 指揮者の本懐」シュテファン・シュトンポア著 野口剛夫訳 春秋社
モーツァルト
ベートーヴェン
交響曲第1番〜第3番
交響曲第4番〜第7番
交響曲第7番〜第9番
ベートーヴェン・チクルス(1960年ウィーン芸術週間)
交響曲以外マーラー
ブルックナー
■ クレンペラーに関するリンク
ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch)研究サイト
私の尊敬する鈴木秀三さんの有名なページです。現在「クレンペラーを聞く」を連載中です。音楽を愛し、深い理解を示される方ですので完成が楽しみです。
An die MusikクラシックCD試聴記、1998年初掲載、随時更新