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99年5月後半

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5月31日:CD試聴記に「バルトークの管弦楽のための協奏曲、舞踏組曲、プロコフィエフの<3つのオレンジへの恋>」を追加しました。スクロヴァチェフスキー指揮ミネソタ響です。

ふと気がついてみると、このページにはよくスクロヴァチェフスキーが登場してますね。私が好きなため、CDショップで見かけるとつい買ってしまうのが原因です。が、未だハズレに当たったことがありません。すごいものです。


5月30日:雑談

その1:土日ともいい天気でした。陽射しはちょっと強かったと思いますが、二日とも絶好のテニス日和でありました。お陰で気持ちいい汗をかき、テニスを満喫できました...。と書きたいところですが、さんざんなテニスでありました。昨日はまだ何とかプレーできましたが、今日は最悪。「バックボレーがどうも下手になった」と感じ始めたら、とても気になってしまい、どんどん打てなくなってくるのです。そのうちに何でもないフォアハンド・ストロークがメチョクチョになってしまい、精神的に参ってしまいました。こうなると、もうテニスではなくなってしまいます。もう肩を落として家路についたのでした。がっくし。今日はもう何もする気になれません。スポーツをして、かえってストレスがたまるようでは、いったい何のためにやっているのか分からなくなってしまいます。といってもここで止めるわけにはいきません。心機一転、気を取り直して練習するしかなさそうです。

その2:金曜日の「クレンペラーのページ」で引用した吉田秀和著「世界の指揮者」。この本は今も絶版になったままなのでしょうか?私の手許にある本は「ラジオ技術社」から出ているものですが、新潮文庫からも出版されていたはずです。吉田秀和氏は人気のある音楽評論家ですし、「世界の指揮者」も売れ筋の本だと私は考えているのですが、そうではなくなってきているのでしょうか?確かに古い本です。が、絶版にするにはもったいなさすぎますね。

この本を初めて手にしたのは私が大学1年の夏休みでした。暑い盛りに大学の寮で毎晩くまなく読んだ記憶があります。実は「クレンペラー」という指揮者の存在を知ったのもその時でした。まさか後になって「クレンペラーのページ」などというものを作ることになるとは、当時予想もしていませんでした。そうした想い出がある本が絶版というのは何とも悲しい限りであります。新潮社には善処を望みたいですね。


5月28日:「クレンペラーのページ」に「シューベルトの交響曲第8番<未完成>とベートーヴェンの交響曲第5番<運命>」を追加しました。オケはウィーンフィル、1968年ウィーン芸術週間におけるライブ録音です。

ぎょっとしている方もいるかもしれません。そうです。あのCDです。私はこれを「クレンペラーのページ」最終回に使おうと考えておりました。しかし、読者の皆様からの根強い要望がありましたので、今回いよいよ出してみました。ただ、文章は端折ってあります。ごくごく簡単にしかコメントを入れておりません。何卒ご容赦下さい。なお、「このCDについては俺にも語らせろ!」という読者もいらっしゃるかと思います。もちろん、思う存分「ゲストブック」に書き込んで下さって結構です。


5月27日:家族で聴く音楽

私は結婚して7年目。女房さんを熱愛しておりますし、大変幸福であります。しかし、結婚する前には深刻な悩みが一つありました。それは結婚したら、音楽を聴く時間が減ってしまうのではないかということでした。女房さんはクラシック音楽にはほとんど愛着がない人ですから、それまで深夜まで好きに音楽を聴いてきた私にとっては結婚はこの世の終わりと思われたのです。やむなく、結婚する直前の半年間は、特に聴けなくなるであろうブルックナー、マーラー、ワーグナーをガンガン聴き続けました。長くて大音響を伴う、壮大な曲ばかりです。それはもう真剣でした。睡眠時間を削り、必死に聴きました。

案の定、結婚してからはそうした壮大な音楽はハタと聴けなくなりました。とりわけブルックナーをかけると女房さんが拒絶反応を示すので、しばらくは遠慮して全く聴けない状態が続きました。しかし、ひるんでばかりもいられません。そんなことでは大切な趣味が奪われてしまうからです。結婚後3年目くらいからは巧言令色を用い、密かに音楽を聴く時間を増やしました。音量も少しずつ上げ、暗く激しい音楽を聴かせるよう数年間継続しました。最近では女房さんもクラシック音楽に免疫ができてきたのか、アルバン・ベルクやウェーベルンでもかけなければ、文句は言わなくなりました\(^o^)/。ブルックナーに至っては各交響曲の旋律をそらんじるまでに成長してくれました。やはり正義は勝つのですね(^^ゞ。

さて、最近、女房さんのおなかが日に日に大きくなり、おなかの中では子供が激しく暴れ回っているようです。女房さんの話では時々おなかがウェーブするそうな。男性にはわかりにくいことですが、すごいですよ。これこそ人体の不思議であります。女房さんの話によると、外の話や物音はもう子供には分かるんだそうですね。本当でしょうか? 本当なら、私がこのところ、しきりに聴いているベートーヴェンやらブラームスやらやらバルトークやらを毎日子供も聴いているんでしょうか?そう思うと、事態はやや深刻です。「ルル」や「ヴォツェック」、「ムツェンスク郡のマクベス婦人」など、刺激的な音楽はこれからは慎んだ方がいいのでしょうか?ちょっと気になるところです。

ここで皆さんにお窺いしたいのです。特にもう子育てをされていらっしゃる読者の方々。おなかの子供には聞かせない方がいい音響があったりするのでしょうか?おなかにいるうちから妙な体験を子供にさせてしまうのはやはり問題があるかもしれません。どなたか、教えて下さると嬉しいです。


5月26日:久々に「クーベリックのページ」を更新。「ベートーヴェンの<運命>」を追加しました。また前置きが長くなってしまいました。悪い癖です。面倒くさい人は、前半部分を飛ばして下さい。


5月25日:いい天気でありました。こんな気持ちがいい日の夕方にはくっとビールを飲みたいところです。しかし、妙な風邪を引いてしまい、それどころではありません。季節の変わり目ですので、皆さんも風には気をつけましょう。さて、今回は「私が選ぶ名曲・名盤」に「シベリウスのヴァイオリン協奏曲」を追加しました。マニアの方々にはつまらないページかもしれませんが、何卒よろしくおつき合い下さい。


5月24日:アクセス2万件!

本日、ついにアクセス2万件を達成しました。誠にありがとうございます。自分で栄えある1万件をヒットしてしまった悪夢の日、3月5日から数えて80日。あっという間でした。去年の11月1日に公開し、しゃかりきになって毎日「クレンペラーのページ」の工事をやっていた12月いっぱいまでがまるで夢のようであります。公開以来7ヶ月かからずに2万件までこぎ着けたことは私のページが少しは皆様に認められたことを意味するわけですから、何よりも嬉しいです。

しかし、毎日更新するのはそれなりに時間を費やすことですし、趣味とはいえ、なかなか骨が折れました。うまい文章が書けず、ボツにしたCD試聴記もたまってしまいました。音楽を文章にするのは本当に難しいです。自分が書いてきた文章を読むとほとんど同じ語彙が使い回されており、嘆かわしい限りです。何であれ、「表現する」ということの難しさを感じます。

それでも更新は楽しい作業であります。何よりも読者の方々からの声援が私をやる気にさせてくれます。5月上旬の休載期間中は、更新もしていないページに普段と変わらぬ多くの読者がご訪問下さり(実は普段よりも多い日が少なからずあった!)、激励のメールまで送って下さいました。あの時のことを思い出すにつけても、頑張らねばと思う次第であります。

しかし、以前にもこの欄で書きましたが、「An die Musik」は「CD試聴記」が本当はメインでありまして、「クレンペラーのページ」は私にとっては副次的なものです。私のページの価値が実は「クレンペラーのページ」にあるらしいことは認めざるを得ないのですが、内心忸怩たる思いであります。

ところで、ご存知のとおり、「クレンペラーのページ」が完結しないうちに、柄にもなく、「クーベリックのページ」まで始めてしまいました。私の遠大な計画では指揮者列伝が延々と続く予定でありました。が、「クレンペラーのページ」さえもまだまだ完結しそうになく、自分で収拾がつけられるかやや不安になってきました(^^ゞ。後続の指揮者も考えていましたが、やめておくことにしましょう(そのほうが身のためか?)。懸案のオーケストラ列伝第1弾「失われた音を求めて」は一体いつ開始できるのでしょう?ホームページ上でやりたいことは山ほどあるのですが、これでは手を広げすぎて自分でパンクしかねませんね。危ない、危ない。これからは自重しながらちょっとずつのんびりホームページの更新をしたいと考えています。ご容赦下さい。

さて、2万件記念イベントですが、残念ながら今回はありません。女房さんといろいろ協議いたしましたが、かえって読者の方々にご迷惑をおかけしてしまいそうなものばかり思いつくので、今回は見送らせていただきます。イベントがあるとすれば次の11月1日、ホームページ公開1周年記念の時でしょうか?その際には何かしたいと思いますので気長にお待ち下さい。何かうまいアイディアがあれば、ゲストブックに書き込むか、あるいはこっそりメールを下さいね。


5月22日:リンクのページに「モーツァルト・クラヴィーア音楽の広場」「The Art of Arturo Toscanini - Tosca's Homepage」を追加しました。前者はプロの音楽家によるページです。とてもおそれ多いです。後者は歌劇のページではありません。何とあのトスカニーニのページであります。大変美しいページで、私のテキストだけのページと比べると月とすっぽん。恥ずかしくなります。

ところで、話が大きく変わりますが、2001年の大河ドラマは「北条時宗」らしいです。久々に鎌倉時代に戻ってきました。最近の大河ドラマは「大河」ではなく「小川」になり果てているのでここらへんで本格ドラマを期待したいところですね。

北条時宗といえば、蒙古襲来時の執権ですね。確か、塩野七生さんもどこかのエッセイで「北条時宗こそ日本が世界に誇る政治家である」という意味のことを書いていたはずです。理由は簡単。世界中がモンゴル(蒙古)に蹂躙されていた時代に、その攻撃を神風の助けがあったとはいえ二度も撃退しているからです。「その北条時宗を日本はもっと宣伝してよい...」とも塩野さんは書いていたような気がします。

しかし、北条時宗という人は歴史上大変有名であるのに人物像は今ひとつ伝わってこないですね。織田信長や豊臣秀吉ならある程度は「こんな人だった」というイメージがわくのですが、時宗についてはどんな性格であったのかさっぱり分かりません。彼、北条時宗は名執権とうたわれた北条時頼の嫡男として生まれ、18歳で第8代執権となります。執権在任中は二度の蒙古襲来があり、これに関わらざるを得ませんでした。1281年(弘安4年)元軍が海の藻屑となった後も三度目の来襲に備え、西国の警護を固めているうちに1284年(弘安7年)にわずか34歳で没します。34歳の人生ですから、逸話が少なかったのか、あるいは逸話が残るような人物でなかったのかよく分かりません。本当はどんな人だったのでしょうか?北条時宗が生きた時代は北条得宗(嫡流)家と御家人との熾烈な権力闘争が繰り返されていました。父時頼の代では宝治合戦で三浦一族が滅ぼされ、時宗の死後翌1285年には得宗家内管領平頼綱によって安達泰盛一族が葬り去られています(霜月騒動)。鎌倉幕府の運営は源頼朝の独裁から後に合議制となりますが、時頼の代から得宗専制化が進み、やがて高時の代に至って幕府は滅んでしまいます。北条時宗は「顔」が見えない割にはそうした幕府政治の曲がり角に政権を担った重要人物であるといえます。

蒙古襲来のシーンは経費の面から見て、まず映像としては出てこないと思われますが、政治家としてのドラマとしてはいろいろ興味が尽きません。元大河ドラマフリークの私としては、大変楽しみであります。

ううう、また音楽以外の話を長々と書いてしまいました。すみません<(_ _)>


5月21日:久しぶりにクレンペラーのページを更新。「ベートーヴェンの交響曲第3番<英雄>」を追加しました。オケはフィラデルフィア管です。上記箇所に飛ぶのに少し時間がかかるかもしれません。申し訳ありませんが、気長にお待ち下さい。クレンペラーのベートーヴェンは数が多いため、ファイルが大きくなってきます。ファイル分割を検討中です。


5月20日:キャラクター商品

人気キャラクター「だんご3兄弟」のデザインを無断で借用し、Tシャツを販売していた人が逮捕されたそうです。いかにもありがちな話でした。キャラクター商品に関する権利などはなかなか難しいものがあります。きっと法律でがんじがらめにされているんではないでしょうか。

Tシャツといえば、私が仮に「クレンペラーTシャツ」などを作って自分で着たらどうなるのでしょうか?クレンペラーは少なくとも今時点ではいわゆる「キャラクター」ではありませんから、いきなり逮捕ということはないかもしれません。そんなTシャツを着て歩いたって気づく人はまずいないでしょう。が、熱心なクレンペラーファンが「おれも!」といって自分で着、さらに勢い余って大量に作り、東芝EMIの前あたりで販売すれば大問題になるんでしょうね。また、リアルな写真を使った場合、遺族の方々から肖像権侵害で訴えられるようになるかもしれません。私は法律の門外漢なのでよく分からないですが、何をするにつけても小面倒くさい世の中になったと感じる今日この頃です。

さて、「クレンペラーTシャツ」は多分私くらいしか着ないでしょうし、世間に与えるインパクトも極めて小さいと考えられますが、どうせなら目立ってかっこいいTシャツを作りたいものです。いくらなんでもクレンペラーでは地味でいけません(そうかな?)。では誰のTシャツなら良いでしょうか。まず考えられるのは熱血ヒーロー・バーンスタインでしょうか。クラシック界ではいかにもTシャツの柄にぴったり合いそうです。それから永遠の貴公子アバドなどはいかがでしょうか?え?当たり前すぎてつまらない?それならとっておきの「キャラクター」がありますよ。うふふ。クナッパーツブッシュであります。あのクラシック界で最も魁偉な風貌をできるだけでっかくTシャツにプリントし、徒党をなして新宿歌舞伎町あたりを闊歩すれば目立つこと間違いなし。「いったい何のTシャツだろう?」と思われ、人気が沸騰するに決まっています。でもそうなるとまた肖像権が...。うーん、やはり難しい世の中になったものですねぇ。でもひょっとすると、Syuzo's HomepageのSyuzoさんなど、もしかしたらクナTシャツを密かに作ってにんまりしておられるかもしれません!きっとそうに違いない!(ひぇぇ、Syuzoさん、許して)


5月19日:CD試聴記に元気の出るCD第2弾「スメタナの<わが祖国>」を追加しました。ターリッヒ指揮チェコフィルです。

はて、これは「元気が出るCD」にふさわしいかどうか。


5月18日:CDの買い方

An die Musikの中には「CDの買い方」などという、マニアの方々から見れば誠におこがましいテーマのページがあります。クラシックのCDなぞ買ったことがない人のためにあえて作ったページですが、時々インターネットショッピングの方法について問い合わせのメールが来たりするので、少しはお役に立っているようです。

ただ、あのページを見ると、いかにも簡単そうにCDが買えるように思えるかもしれませんが、意外と目標とするCDを手に入れるのは難しいのです。この前の土曜日も久々に秋葉原に出かけ、CDを漁ってきましたが、目指したCDのうち買えたのはわずか一組だけでした(ボールトのブラームス交響曲全集、石丸電気で2,100円)。もし時間があれば銀座のHMV2店と山野楽器にも立ち寄ろうとしたのですが、残念ながら時間切れでありました。他にもいくつかCDを買ってきましたが、帰りはがっくし肩を落として帰ってきました。

「CDの買い方」のページには書いてないのですが、欲しいCD、しかも新譜でないものを探すにはひたすら足を使うしかありません。いくらインターネット上でCDが買えるようになったからといっても、それだけでは欲しいCDを探し出すことはできません。インターネットに載ってこないCDがたくさんあるのがその理由の一つです。

例えば、私は石丸電気の大ファンですが、石丸では新星堂のオリジナルCDは取り扱っていません。新星堂のCDを買うのなら、新星堂の関連ショップや山野楽器に行かなければなりません。山野楽器は値段が石丸に比べるとやや高く、店舗によっては店員の質があまり良いとはいえないのが難点ですが、山野楽器のオリジナルCDも買えるし、他のショップには見られない独自の陳列をしたりしているので新たな発見があったりします。他にもHMVではHMVならではのCDが置いてありますので、必ず寄らなければなりません。

また、面白いのは同じ系列のショップでも、店舗が違えば、店長の販売方針によって商品の仕入れや陳列も随分変わっているようです。したがって、めぼしいショップは全部回らなければ行けないことになります。こんな馬鹿なことをしているのはもしかすると私だけかもしれませんが(^^ゞ、CDを買うには非常な体力がいるのです。もちろん、大量にCDを買った暁には家庭内闘争も待っています。そちらは体力というより知謀を使って対処しなければなりませんね。うーん、CDを買うのも楽ではありません(きっと読者の方々は呆れていらっしゃいますね)。


5月17日:苗場・福島屋旅館のページの中の「山菜取り体験記」に今年のレポートを追加しました。当ページ正式オーナー、女房のちふみによる更新です。クラシック音楽の話題でありませんが、何卒ご容赦下さい。


(An die MusikクラシックCD試聴記)