ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2005年3月アーカイブのインデックス ホームページ WHAT'S NEW
2005年3月16日:カデンツァ 「CD試聴記」に「協奏曲に聴くカデンツァ」を追加しました。3月11日のCD試聴記に続いてまたシフが登場しました。我が家ではシフといえばチェリストの方を指すので、自分でも意外です。
2005年3月15日:ピアノ音楽の停滞と復権 松本さんによる「アルフレッド・ブレンデル」に「第2部「ピアノ演奏の視点から捉えた西洋音楽史概略」 『後編』 」を追加しました。松本さん、原稿ありがとうございました。
昨晩更新するはずでしたが、子供を寝かしつけていたところ、自分が先に寝てしまいました。何とも恥ずかしい話であります。
2005年3月11日:モーツァルトの人気曲第1位? 「CD試聴記」に「モーツァルトの天才」を追加しました。「キラキラ星変奏曲」が収録されたアンドラーシュ・シフのCDを掲載しましたが、このCDを掲載したのは、たまたま私の子供「みずな」(5歳)がこのCDを気に入っているからであります。みずなは私の部屋に来てこのCDをリクエストしていくわけですが、ふと思い起こせば我が家にクラシック音楽のCDは大量にあるのに、今のところリクエストされるCDはこの「キラキラ星」だけです。また、「キラキラ星」のCDもいくつか種類があるのに、どういうわけかシフのCDをいつの間にか覚えて指定します。
さて、モーツァルトの曲を聴いていると、子供が「この曲好き!」と言うことがあります。モーツァルト以外の曲の場合、例えば、バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブルックナー、マーラーのどの曲でもそういうことがあり得ません。モーツァルトのときのみ「この曲好き!」が出ます。私は事前に「これはモーツァルトの曲である」などという説明をしたことはありません。それなのにモーツァルトの曲は子供の耳をすぐにとらえることができます。一体モーツァルトの音楽にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?
2005年3月6日:ハーディングのマーラー 「CD試聴記」に「ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによるマーラー:交響曲第4番」を追加しました。
2005年3月5日:ピタゴラスが・・・ 松本さんによる「アルフレッド・ブレンデル」に「第2部「ピアノ演奏の視点から捉えた西洋音楽史概略」 『前編』 」を追加しました。
このシリーズを昨年から読んでくださっている方は、この文章がベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」をにかかわるものの一部分であることをご存知かと思われますが、今回はちょっと意表をつく構成となっております。「ハンマークラヴィーア」を論じるために必要な内容ですので、ぜひ目を通してくださいね。
それにしても、このシリーズは完結したらすごいことになってしまいそうですね。松本さんのところにはAn die Musik掲載の文章を読んだプロの音楽評論家、音楽家からメールが舞い込んでいるようですが、宜なるかなというところであります。
2005年3月4日:「雪の降る街を」 雪が降ったので、かねてから思っている疑問について書いてみます。
ショパンの傑作のひとつに「幻想曲 ヘ短調 作品49」があります。演奏時間にして13分ほど。起伏の激しい曲です。我々日本人にとっては、冒頭第3小節目から第4小節目にかけて「雪の降る街を」のメロディーが登場することで極めて印象的な曲となっています。
似た曲というのはありますよね。例えば、シューベルトのピアノソナタ第21番第1楽章には「鉄腕アトム」と部分的に何となく似ている主題が出てきます。が、おそらく「鉄腕アトム」は、シューベルトのソナタとたまたま似通ったのだろうと私は推測しています。一方、「雪の降る街を」の主題はショパンの「幻想曲」と偶然似てしまったなどとは全く思えません。聴いたことがある人なら誰でも思うでしょうが、「そのまんま」なのです。
「幻想曲」と「雪の降る街を」の類似については、諸説が入り乱れています。昔私はどこかで、中田喜直さんがショパンの「幻想曲」をヒントに曲想を膨らませ、「雪の降る街を」という名曲を作り上げた、という内容の文章を読んだことがありますが、インターネット上で調べてみると、「たまたま似た」説が出ていたりして「本当か?」と首をかしげます。あれだけ似ているのに、偶然などということがあるわけがないと私は思うのですが・・・。
諸説紛々であるためなのか、この件についてCDの解説者が言及しているのは極めて稀なようです。が、日本語解説で全く中田喜直さんに触れないのはリスナーに不親切なのではないかと思います。ショパンの「幻想曲」を初めて聴いた人はまず間違いなくあの中に「雪の降る街を」を聴き取り、びっくりするはずだからです。私の手元のCDで調べたところ、中田喜直さんに言及していたのは、ケンプ盤(DECCA)だけでした。リスナーから当然のように生じるであろう疑問に答えない解説は、解説になっているのでしょうか?
「雪の降る街を」は日本の曲ですから、輸入盤の解説に中田喜直さんの「雪の降る街を」が引き合いに出されることはまずないでしょう。そうなると、国内盤の解説に期待するしかないのですが。・・・・おっと、もしや国内盤の解説が輸入盤や海外の音楽事典の内容を単に和訳しただけのものだとしたら・・・。解説で日本人の疑問に答えていないのは、事実関係が明らかでないからではなく、そういう点にあったりするのかもしれません。まさかねえ。
2005年3月2日:ブレンデル特集再開! 松本さんによる「アルフレッド・ブレンデル」を再開しました。ベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」のインデックスを作ったところで小休止しておりましたが、いよいよ怒濤のごとく原稿ができつつあります。まずは「第1部「ピアノ演奏法」に対する大いなる誤解に関するメモ書き」をアップします。
ところで、このような文章を書く松本さんという人に皆さんも興味を持ってしまうでしょ?松本さんが弾くピアノを聴きたくなりますよね。そのうちにリサイタルを開いてほしいと私は切に願っております。
なお、私の希望するプログラムは以下のとおりです。
バッハ/ブゾーニ:トッカータ、アダージョとフーガ ハ短調 BWV.564
シューマン:幻想曲 ハ長調
スクリャービン:ピアノソナタ第9番 ヘ長調 作品68「黒ミサ」
スクリャービン:詩曲 嬰ヘ長調 作品32-1
ショパン:
- マズルカ第21番 嬰ハ短調 作品30-4
- エチュード第8番 ヘ長調 作品10-8
- バラード第1番 ト短調 作品23
アンコールに シューマン:トロイメライ
(An die MusikクラシックCD試聴記)