シュターツカペレ・ドレスデンのレコ芸推薦盤大全(1968〜1981)

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シュターツカペレ・ドレスデンのレコ芸推薦盤大全(1968〜1981)

  • 『レコード芸術創刊30周年記念 「レコード芸術」コメント付き推薦盤全記録 下巻』よりシュターツカペレ・ドレスデンのものをすべて列挙(対象:1968年1月号〜1981年12月号)
  • コメントの中でオーケストラについて触れている部分があれば、抜粋して転記
  • 1980年1月号からは月評担当が二人制となっており、両人に推薦されている特選盤は
    レーベル名等も含め、同書の記載のまま転記
 

 

 

1.モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」+第31番「パリ」/スウィトナー指揮
(エンジェル、1970年12月号)

「ドレスデンのオーケストラもなかなかに優れた質を示している」

2.モーツァルト:交響曲36番「リンツ」+第38番「プラハ」/スウィトナー指揮
(エンジェル、1970年1月号)

3.モーツァルト:歌劇「魔笛」全曲/スウィトナー指揮
(コロムビア→オイロディスク、1971年12月号)

4.ロルツィング:歌劇「皇帝と船大工」全曲/ヘーガー指揮
(エンジェル、1972年1月号)

5.ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲/カラヤン指揮
(エンジェル、1972年2月号)

6.ブラームス:交響曲第4番/ザンデルリング指揮
(コロムビア、1973年6月号)

7.シューマン:交響曲全集/サヴァリッシュ指揮
(エンジェル、1973年11月号)

8.R.シュトラウス:管弦楽曲全集<第1巻>/ケンペ指揮
(エンジェル、1973年12月号)

9.ウェーバー:歌劇「アブ・ハッサン」全曲/レーグナー指揮
(コロムビア、1973年4月号)

10.シューベルト:ミサ曲第5番+第6番/サヴァリッシュ指揮
(フィリップス、1973年11月号)

11.ホリガー/オーボエの楽しみ/ネグリ指揮
(フィリップス、1973年9月号)

12.ドヴォルザーク:交響曲第8番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1975年7月号)

「最上の絹織物の感触を思わせるすばらしいオーケストラ美である」「最後の楽章にはちょっぴりオーケストラの名人気質までも顔をのぞかせる」

13.モーツァルト:交響曲第33番+第32番+第33番/スウィトナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1975年9月号)

14.モーツァルト:交響曲第40番+第39番/スウィトナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1975年11月号)

「甘さと渋さを誠実さの練り薬でとかしあわせたようなドレスデン・トーンの美しさも格別である」

15.モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」+第28番/スウィトナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1975年8月号)

「まず目をみはるのがオーケストラの質の良さ。バランスは常に理想の状態で、しかもそれが能う限りの自然さのうちに成立している。合奏の中に張りめぐらされた音楽する心の網の目の細かさと、この生きものとしての感触は、まれに見る手応えを感じさせる」

16.ブラームス:「大学祝典序曲」+「ハンガリア舞曲集」/レーグナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1975年5月号)

「夢のようなホルンのこだま、しっとりとしたトランペットの驚くべき音色。襞の濃いニュアンスの露をたっぷりと含んだドレスデンの響き」

17.R.シュトラウス:「家庭交響曲」+幻想的交響曲「イタリアより」+交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」+「七つのヴェールの踊り」+交響的断章「ヨゼフ物語」/ケンペ指揮
(エンジェル、1975年6月号)

18.フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」全曲/スウィトナー指揮
(エンジェル、1975年12月号)

「〜童心と夢への共感を誘い出すが、ドレスデンがその指揮者の意図に申し分ない血と肉を与える」

19.モーツァルト:歌劇「後宮よりの誘拐」全曲/ベーム指揮
(グラモフォン、1975年1月号)

「ドレスデンのくすんだ音色とオペラティックなあたたかさ」

20.モーツァルト:歌劇「イドメネオ」全曲/シュミット=イッセルシュテット指揮
(エンジェル、1975年10月号)

「ドレスデンの力も見逃せない」

21. R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」全曲/ケンペ指揮
(エンジェル、1975年12月号)

「ドレスデンの古雅な音色も威力を発揮している」

22.ベートーヴェン:交響曲第7番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1976年11月号)

「独自の美しさを高く誇り、しかもそれが高貴な気品に覆われているオーケストラの良さも素晴らしい」

23.モーツァルト:セレナード第4番+行進曲ニ長調/デ・ワールト指揮
(フィリップス、1976年5月号)

「秀れたオーケストラを得て成し遂げた名演奏」

24.モーツァルト:行進曲ニ長調+セレナード第5番/デ・ワールト指揮
(フィリップス、1976年7月号)

 

「曲自体、お伽の国の行進曲のようで、それをデ・ワールト=ドレスデンがこの上なく美しく表出している」

25.モーツァルト:セレナード第7番「ハフナー」+行進曲ニ長調/デ・ワールト指揮
(フィリップス、1976年8月号)

「快い流れ、優雅な感触、爽やかだが決して前面には出て来ないリズム、曇らせた音色、整然としているが、力づくの感じは皆無のアンサンブルなどが特徴的な演奏」

26.スッペ序曲集/スゥイトナー指揮
(フィリップス、1976年3月号)

「いぶし銀のコンビによる〜」「詩人と農夫の冒頭の金管による柔らかいハーモニーの響き、そこに付与されたドレスデンのほの暗い高貴さが曲に品格をもたらしている」

27.モーツァルト:管楽器のための協奏交響曲変ホ長調+フルートとハープのための協奏曲ハ長調/ワルター/ツォー/スウィトナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1977年1月号)

「協奏交響曲はホルンがやや落ちるが全体的には流麗に運ばれている」

28.モーツァルト:フルート協奏曲第1番+同第2番+「フルートと管弦楽のためのアンダンテ」/ワルター/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1977年4月号)

29.ベートーヴェン:交響曲第5番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1978年4月号)

30.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1978年5月号)

「音の質はまさにこのオーケストラ独自のもので、柔軟な中間的色調の美しさがことにものをいっており、木管の名人たちも渋い至芸を繰り出している」

31.ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」+ブリテン:「鎮魂交響曲」/ケンペ指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1978年8月号)

32.ベートーヴェン:歌劇「レオノーレ」全曲/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1978年12月号)

「ドレスデン・シュターツカペレの演奏は、古雅な響きと柔らかな情感にみちたオペラティックな雰囲気豊かなものである」

33.ブルックナー:交響曲第3番/ヨッフム指揮
(エンジェル、1979年10月号)

「悠揚と展開されるオーケストラの果てしもない内在エネルギーの充実感は全くすばらしいもので〜」

34.ブルックナー:交響曲第8番/ヨッフム指揮
(エンジェル、1979年7月号)

「ドレスデン国立Oが、このオケ固有の響きと合成物とによって美しい彩りを付与しており、〜」

35.モーツァルト:歌劇「クレータ島のイドメネーオ」全曲/ベーム指揮
(グラモフォン、1979年6月号)

36.モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」全曲/ベーム指揮
(グラモフォン、1979年12月号)

37.ブルックナー:交響曲第1番/ヨッフム指揮
(エンジェル、1980年3月号)

「オーケストラのいぶし銀の音色がほれぼれするほど魅力的な響きをつくり出している。ことに低弦の美しさは一種独特のもので、チェロのデュエットなどなんともふくよかに歌っている」

38.ブルックナー:交響曲第7番/ヨッフム指揮
(エンジェル、1980年9月号)

「シュターツカペレ・ドレスデンの美しさはこの曲でも天上的なものである。奥行の深い金管の響きも美しいし、弦のエラスティックなリズム、落ち着いた音色とこれ以上柔らかく刻み込めまいと思える微妙な表情の明暗、そしてバスを抑制した中欧的なひびくのつくりかたなど、高貴な美観を達成している」

39.ベートーヴェン:交響曲第2番+第9番「合唱」/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年7月号)

「第9交響曲はやはりドレスデンならではの特別なものである。ここでもオーケストラの秘術がすばらしくものをいっており、第2楽章の精緻克明なリズムの美しさ、木管の練られた音色の美、ティンパニの打撃に表出される多様なニュアンスなど枚挙にいとまないほど」

40.ブルックナー:交響曲第7番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年7月号)

「ドレスデンの響きのニュアンスの豊富さ、明暗の調子の微妙さ、音の動きと働きの自在な流麗さは格別で〜」

41.シューベルト:交響曲第3番+第4番「悲劇的」/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年8月号)

「美しいシューベルトである。オーケストラの音の質が決定的に雰囲気をつくり出している」「第3番第2楽章の夢のようなリズム、木管の純粋さ、終楽章の絹ずれのような感触とその内に聴こえる生き生きとした音楽的鼓動、いずれもこのオーケストラならではの特別なもの」「シュターツカペレ・ドレスデンの洗練された合奏美がみごとに生かされており〜」

42.ベートーヴェン:交響曲第1番+第8番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年6月号)

43.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/クナッパーツブッシュ指揮
(セブンシーズ、1981年5月号)

44.ブルックナー:交響曲第6番/ヨッフム指揮
(エンジェル、1981年3月号)

45.シューベルト:交響曲第5番+第6番/ブロムシュテット指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年12月号)

46.ウィンナ・ワルツ、ポルカ集/スウィトナー指揮
(ドイツ・シャルプラッテン、1981年2月号)

 

2001年9月3日、An die MusikクラシックCD試聴記