ARCHIVE OF WHAT'S NEW?
2004年11月

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CD2004年11月30日:齋藤秀雄メモリアルコンサート1984

あなたもCD試聴記を書いてみませんか」のコーナーに「齋藤秀雄メモリアルコンサート1984」を追加しました。文はとしちゃんさんです。原稿ありがとうございました。

 

CD2004年11月26日:ミサ曲

クーベリックのページ」に「ヤナーチェク『グラゴル・ミサ』とベートーヴェン『ミサ・ソレムニス』を聴く」を追加しました。文は松本さんです。大変ディープな内容です。が、非常に興味深い内容です。作曲家が音楽に込めた思いと、それを表現する指揮者の存在をこうして掘り起こすことが可能なのですね。

 

CD2004年11月24日:コンサートホール

私が住むさいたま市には3つのコンサートホールがあります。さいたま市は旧浦和市、大宮市、与野市が合併してできた政令指定都市ですが、旧3市それぞれに中途半端なホールがあるのです。私の自宅から徒歩10分、職場から徒歩4分のところに旧浦和市の埼玉会館が、旧大宮市にはソニックシティが、旧与野市には埼玉芸術劇場があります。私はどれにも満足したことはありません。埼玉会館は直接音しか聞こえないホールですし、ソニックシティはコンベンションにも使える大きなホールで、音響は2の次、3の次です。埼玉芸術劇場は最も新しく、埼玉県としても莫大な費用を投入した一大プロジェクトの成果であったにもかかわらず、さいたま市民でも「なぜあんなところに?」というような場所にあり、ホールや設備にも疑問符が付きます。そんなわけで外来オーケストラなどを聴くためにはどうしても都心のホール、例えばサントリーホールに行かなければなりません。もっと身近にいいホールがあればいいのに、と前から思ってはいるのですが、どうしようもありません。

できれば交通至便で、開発余地のありそうな「さいたま新都心」にクラシック音楽専用のホールでも作ってくれないかと私は期待してしまうのですが、既に3つものホールがある以上、増設など考えられません。ホールを作るには莫大な税金を投入しなければならず、しかも、クラシック音楽という一般市民には全く縁のないものができあがることを議会が簡単に承認するわけがありません。

こんなことを思うのは、昨日「横浜みなとみらいホール」に入ったからであります。改めてさいたまと横浜の文化度の違いをまざまざと見せつけられた気がします。歴史的な背景、人口の集積度、経済力が全く違った場所と比較するのは意味がないと分かってはいますが、少なからずショックでした。しかも、みなとみらいホールは、考えようによっては都心のホールよりも優れています。クラシック音楽の楽しみ方を知っている人が設計段階にかなり参画したであろうことが伺われるホール及び施設全体の設計、立地。そして、地元の良い聴衆。これで我が家から近ければ都心のホールをすっ飛ばして行ってみたいところですが、どのようなコースを選んでも約2時間かかる場所にあるのはつらいです。2時間あればさいたまから私の福島にある実家に着いてしまいます。これだけのホールがあるというのに、横浜のすぐ側には今年「ミューザ川崎シンフォニーホール」までできています。さいたまの住民からすれば信じがたいことです。

都心から横浜にかけていくつもの名ホールがあるのは誠に喜ばしいことです。これで外国のように、そのホールを練習・演奏時の拠点とするオーケストラの存在が一般化しないのはなぜなのでしょうか。そこまでホールとオーケストラ、聴衆の関係は築かれていないのでしょうね。こればかりはあと数10年、あるいはそれ以上の年月がかかるのでしょうか。

 

CD2004年11月23日:「ひきこもり」

親切な読者からチケットをいただき、今日は横浜の「みなとみらいホール」に出かけてきました。お陰様でまたまた小林研一郎指揮チェコフィルを聴くことができました。

演目はスメタナの「モルダウ」、ドヴォルザークのピアノ協奏曲、交響曲第8番。交響曲第8番ではミスが次から次へと起き、傷だらけとなりました。が、不思議なことにいっこうに気にならず、幸せな気分で聴けました。会場に沸き起こった拍手を聴いた限りでも、あの演奏にほとんどの人は満足していたように思えます。ミスがあったとはいえ、チェコフィルの音楽には風格と勢いがあったし、オケが存分に鳴り響いていたからだと思います。

チェコフィルはここしばらく異国の地で連日の演奏会を、別のプログラムで開催し続けています。プロとはそういうものかもしれませんが、同情を禁じ得ません。そういう中でも日に日にオケの鳴り方が良くなってくるのはさすがです。

みなとみらいホールには初めて行きましたが、非常にいいホールでした。あのホールで聴くと、聴衆の満足度はかなり高くなるのではないでしょうか。2,000人も収容できる割にはこぢんまりとしていて、ステージと客席が近く、それ故に演奏者と聴衆の一体感が生まれやすいように感じました。さいたま市に住む人間としてはうらやましい限りです。あんなホールがさいたま新都心駅あたりにできないものでしょうか。

ところで、今年のコンサートはこれが最後となります。昨日図らずも「ひきこもり宣言」をしてしまったのですが、次はいつになるのか。またコンサートホールが恋しくなったらどこかのホールに出没してみたいです。

 

CD2004年11月22日:責める理由はないが・・・

またチェコフィルのコンサートに行ってきました。場所はサントリーホール、指揮者はマーカルから小林研一郎にバトンタッチして、スメタナの「我が祖国」全曲が演奏されました。演奏は文句なくすばらしかった。その堂々とした演奏ぶりに、「これはチェコフィルの曲だ」との思いを強く持ちました。かつてこのホールで小林研一郎が同じ「我が祖国」全曲を国内オケと演奏したのを聴いたことがありますが、残念ながらチェコフィルとは比べようもありません。技術を含めて音楽表現がここまで違うものかと思い知らされました。終演後、小林研一郎は「チェコフィルは今日、2年前に『プラハの春』で演奏したときよりも精緻な演奏をしてくれた」と聴衆に向かって語りましたが、それを頷かせるに十分な演奏だったと思います。

しかし、私はやりきれない思いでサントリーホールを後にしました。そのうちに遭遇するだろうと思っていたのですが、ついにブラボーを隣の席で聞いてしまいました。終演後余韻に浸る間もなく、強烈に図太い声によるブラボー。そして名前の連呼。

ブラボーを叫ぶのはコンサートにおけるマナー上禁則ではありません。フライングさえしなければとがめ立てられるものでもありません。演奏者にとっても、ボラボーは嬉しいはずです。よい演奏をした演奏家達への最大のエールであります。それは理屈では完璧に理解できます。しかし、私は今日のコンサートを、耳をつんざくブラボーで台無しにされてしまいました。

CLASSICA」の飯尾さんは「ある頃から演奏中であれ休憩中であれコンサートを心置きなく楽しめないようになったので、」と11月7日の「WHAT'S NEW?」に書いておられましたが、私も同感です。あまり神経質になるのも考えものだと分かっていても、ここまでやりきれない思いをすると退いていまいます。隣でブラボーをした彼は膝上で隠し撮りまでしていました。熱心な音楽ファンなのだと思いますが、私は複雑な心境で帰途につきました。

これだけ神経質な私はおそらくコンサートに向かないのだと思います。明日、みなとみらいに行きますが、これが今年最後のコンサートになります。コンサートを自粛するタイミングとしてもちょうど良いかもしれません。

 

CD2004年11月21日:アクセス100万件達成!

本日、An die Musikのアクセス数が100万件を突破しました。開設したのは1998年11月1日でしたから、6年と20日で大台を記録したことになります。私は仕事でもホームページを二つ運営していて、そのうちのひとつが11月4日に100万件を無事突破しています。同じ月に自分の運営するホームページが二つも100万件を突破したことは大変感慨深いものがあります。

「100万件記念特集はないのか?」とときどき質問されますが、私の頭は空っぽになっていて、今回は何も思いつきませんでした。大変申し訳ありません。もし面白いアイディアをお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひこっそり教えて下さいね。

ところで・・・。
An die Musikを6年前に始めた頃、このような規模になることは想像もしていませんでしたし、長続きするかどうかさえ分かりませんでした。いやになって何度も運営を投げ出しましたが、続けていて良かったと思う毎日です。日頃ご愛顧いただいている読者の皆様には心から感謝申しあげます。

An die Musikのトップページには「脱マニア宣言」という言葉が書かれています。「ちょっとまずい表記かな?」と悩むときもありますが、これは私がAn die Musikを運営していく上での基本方針であり、今後も変えません。An die Musikを開設した頃、クラシック音楽のホームページがたくさん作られていました。が、極端マニアでなければなかなか入り込めないページが多かったので、私は不満を感じていました。私はマニアでなくても気楽に楽しめるページを自分で作りたかったのです。女房をはじめ、クラシック音楽を嗜まない人からはAn die Musikは十分にマニアのホームページだと思われているようですが、私としてはこの調子で進めて行きたいと考えています。もちろん、コンテンツは正式タイトル「An die Musik CD試聴記」の通り、CD中心でいきます。

6年前、私のことを「どのような駄盤にも価値を見いだす人」という評価をして下さった読者がおられます。もしかしたら褒め言葉ではなかったのだろうとは想像しているのですが、実際に私はどのような駄盤にも何らかの価値を必ず見いだします。この世に存在するCDが、適当に量産されているとはとても思えません。また、CDは少なくとも演奏家のある時期の演奏を部分的にであれ記録しています。その演奏に出来・不出来があれども、何らかの意味があり、それ故に価値があると私は思っています。

今後も、自分の負担にならない程度で、そして自分で何かを書きたい、書くことを楽しみたいと思ったついでに更新をしていきます。何卒よろしくお付き合い下さい。

 

CD2004年11月20日:グラゴル・ミサ

今日は東京オペラシティにチェコフィルを聴きに行ってきました。指揮はマーカル、演目はドヴォルザークの交響曲第7番とヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」でした。客の入りは6割くらいだったかと思います。

この組み合わせの演奏は11月15日にサントリーホールで聴いたばかりでしたが、出来映えは今日の方が良かったです。それも、雲泥の差です。前半のドボルザークからチェコフィルの音が冴えていて、日本に慣れてきたという感じがしました。

後半の「グラゴル・ミサ」は特にすばらしかった。生で聴いたのは初めてでしたが、CDで聴くのとは大違いです。オルガンの即興的な大迫力演奏、合唱団の精緻で厚みのある歌、そして何よりチェコフィルの圧倒的な熱演に時間が経つのを忘れて聴き惚れました。精度の高い演奏だったので、あのままCD化されても不思議ではありません。私は完全に満足して帰ってきました。

多くの人間が介在する演奏行為は、その人間の数ゆえに難しいものです。それが「揃う」レベルを超えていくと、今日の演奏のように見事な水準に達するわけです。大人数による演奏には難しさもありますが、うまくいった場合には大きな感銘を与えてくれますね。

本領を発揮したチェコフィルの音も魅力的です。ホルンの音を聴くと、実に渋いです。いいですねえ。ああいう音を聴くと、国際化が進んでいるとはとても思えません。どのオーケストラも同じ音になる必要はないとつくづく思いました。

チェコフィルがあの音で、ヤナーチェクの曲をもっと日本でやってほしいと強く思った私ですが、それだと客足が完全に遠のいてしまうのでしょうね。ヤナーチェクづくしのプログラムがあったらさぞかし楽しめそうな気がするのですが・・・。大規模な編成の声楽を伴う「グラゴル・ミサ」だけでも生で聴けた私は大変幸せであります。

 

CD2004年11月17日:新管理人Fosterさんのレビュー来る

青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「11月6日 サントリーホール ベートーヴェン&ブラームス」及び「11月12日 NHKホール ストラヴィンスキー&チャイコフスキー」を追加しました。原稿はFosterさんです。Fosterさん、原稿ありがとうございました。

 

CD2004年11月16日:京都コンサートホール

青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「11月13日のコンサートの模様」を追加しました。「ペトルーシュカ」と「悲愴」の日ですね。最後のところに青木さんによる京都コンサートホールの解説があります。建築といえば青木さんですね。

 

CD2004年11月15日チェコフィル来日す!

今日はサントリーホールにマーカル指揮のチェコフィルを聴きに行ってきました。演目はドヴォルザークの名曲「スターバト・マーテル」。4人のソリストと混声合唱を伴う大規模な音楽であります。演奏時間は約85分というところです。幸いなことに、この曲を私は13年前に一度ライブで聴いたことがありますが、次に聴けるのも13年後くらいかも、と思ってチケットを手に入れました。

チェコフィルの演奏はいろいろなことを考えさせてくれました。当然ではありますが、演奏というのは大変なことですね。

チェコフィルは今回意欲的なプログラムを持って来日しています。今日の「スターバト・マーテル」と20日(土)に演奏される「グラゴル・ミサ」(ヤナーチェク)がそうです。が、他にも多数の曲を演奏します。ドヴォルザークの交響曲第7番、8番、9番、ピアノ協奏曲、スメタナの「我が祖国」全曲、ショパンのピアノ協奏曲第1番など。ベートーヴェンの交響曲第9番というのもあります。それなのに強行軍過ぎないかと心配されます。11月12日から26日までの15日間に、北九州から札幌までの11箇所で13回のコンサートが開かれます。ご当地ならいざ知らず、異国の地でこれは気の毒な気がします。今日の「スターバト・マーテル」ではチェコフィルとソリスト、合唱団がリハーサルを完璧に行う時間的余裕はあったのでしょうか? 多分なかったはずです。舞台上の演奏者がそれぞれ暗中模索しながら曲が始まったという気がします。第1曲が恐る恐る始まったのはそのせいではないかと思います。ソリストの調子もまちまちです。指揮者はさぞかし苦労しながら音楽を作り上げていったことでしょう。必死に指揮をするマーカルの姿が忘れられません。

大規模な曲は最後まで演奏をするだけでも並大抵のことではないな、と思います。終演後、4割くらいしか入っていなかったサントリーホールの聴衆は、ステージ上の演奏者に惜しみない拍手を贈りました。それは滅多に生では聴けないこの大曲を、理想的な状態とは言えないまでも、我々聴衆の耳にきちんと届けさせたことに対する聴衆の感謝の気持ちの表れであっただろうと私は考えています。

 

CD2004年11月14日:サヴァリッシュ

今日はサヴァリッシュがNHK交響楽団(N響)を指揮するというのでNHKホールまで聴きに行ってきました。当日券売り場に並んで3階の自由席を買いました。わずか1,500円です。

サヴァリッシュが指揮したのはハイドンの交響曲第35番、ブリテンのバイオリン協奏曲、ベートーヴェンの交響曲第7番でした。ブリテンのソロはフランク・ペーター・ツィンマーマンです。

結果から書きますと、非常にすばらしいコンサートでした。81歳の老指揮者が指揮するN響は「これがあのN響か?」と思うほど緊密なアンサンブルを聴かせてくれました。熱狂的でも過激でもない演奏でしたが、私のコンサート体験の中でも忘れられないもののひとつになりました。あれ以上質の高い模範的な演奏は望めません。

もともとN響楽団員のレベルは極めて高いといわれていますが、それを実感させてくれる演奏になかなか出会いません。私もN響がどこを向いているのか分からない演奏を聴かされたことがあります。しかし、今日のN響は非の打ち所のないアンサンブルで聴衆を唸らせたはずです。あれなら世界の有名オーケストラと十分張り合えると思いました。

今回のコンサートは演奏が良かっただけではなく、聴衆もひと味違っていました。フライングの拍手やブラボーが全くありませんでした。ハイドンが終わった時にふと気がついてみると、拍手がとてもあたたかい。ブリテンでもベートーヴェンでもそうでした。ベートーヴェンの後ではスタンディング・オベイションがありましたが、長くあたたかい拍手がいつまでも続きました。東京のコンサートであのような情景を見たのはこれが初めてです。

サヴァリッシュの来日公演はこれが最後かもしれないとか。サヴァリッシュの年齢を考えるとあり得ることです。N響はそんな指揮者に応え、見事な演奏を成し遂げ、聴衆はそれにあたたかい拍手を贈る。よい演奏をした指揮者とオーケストラに聴衆が拍手をするのは何でもない当たり前の構図ですが、とてもいい気持ちでNHKホールを後にできました。やはりコンサートには足を運ぶべきですね。

 

CD2004年11月9日:今度は青木さんのレビューです

青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「11月7日コンサートの模様」を追加しました。今度は青木さんの文章です。同じ日に私は最前列、青木さんは4列目で聴きました。開演前、「何で俺たちの席はこんなに前なのか?」と二人で首をかしげていたのですが、結果オーライというところでしょうか。2年に一度のお祭りなので楽しんだ方が勝ちです。

 

CD2004年11月8日:コンセルトヘボウ管

青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「11月7日コンサートの模様」を追加しました。我ながら駄文です。コンサートのレビューにも何にもなっていないので、この「WHAT'S NEW?」に掲載しようかと考えたのですが、記録が全く残らなくなるのもどうかと思い無理矢理「コンセルトヘボウ管のページ」に入れてしまいました。青木さん、こんなに程度の低い文章を載せてしまい申し訳ありません!

 

CD2004年11月6日:コンセルトヘボウ管来る!

今日からヤンソンス率いるコンセルトヘボウ管来日公演が始まりました。私も今日サントリーホールに行ってきて、コンセルトヘボウ管の音に大満足して帰ってきました。プログラムはベートーヴェンの交響曲第2番にブラームスの交響曲第2番。アンコールにはブラームスのハンガリア舞曲第5番とワーグナーの「ローエングリン」第3幕への前奏曲でした。

ベートーヴェンではバイオリンが対向配置で、コントラバスは舞台に向かって左手奥にあったのに、ブラームスではチェロが指揮者右手に来て、その奥にコントラバスが移動してきました。私の視力は右が0.15、左が0.2で、しかも裸眼なので舞台がよく見えないのですが、もっとじっくり見れば面白い発見ができたのかもしれません。

私が陣取ったのはRAブロックでした。どんな席かといいますと、舞台に向かって右手にあるステージ横のあのあたりです。私の席からよく見えるのはティンパニ奏者の横顔。左側に目を向けると指揮者がよく見えます。ブラームスの時は、トロンボーン群の後ろになりました。金管楽器の朝顔の真後ろというのは、初めての経験であります。トランペットやトロンボーンの音が特にまろやかに聞こえるのですが、それは席のせいなのか、そういう音なのか、ちょっと判断に苦しむところです。

昔のCDジャケットにみるヤンソンスはなかなかの男前なのですが、彼もすっかり年を取って貫禄が出てきましたね。音楽家としては、かなり丁寧に曲を仕上げるタイプだと今日は思いました。ベートーヴェンもブラームスも終演後盛んにブラボーが飛んでいました。人気もまずまずのようですね。私にとって興味深いのは、今日、明日とサントリーホールのプログラムに同じベートーヴェンの交響曲第2番が含まれていることです。明日はどんなベートーヴェンを聴かせてくれるのか楽しみであります。

 

CD2004年11月1日:6周年

本日11月1日は、An die Musik開設6周年記念日です。そんな日を気にするのは作者である私くらいなものだとはわかっていますが、途中で何度も投げ出しながら辛うじて6年続いたことに感慨がひとしおであります。もちろん、私の力だけでこのホームページを維持してきたのではありません。いろいろな方がAn die Musikのコンテンツを作って下さっております。こういう形でホームページを運営しようなどとは6年前には全く考えていませんでした。また、今のような形で運営されているホームページは珍しいのではないかとも思えます。いろいろな偶然・出会いが重なって今のAn die Musikがあるのです。そうした不思議な出会いは奇跡のようです。この先何年続けられるか分かりませんが、このいい加減な調子でなら続けていけそうだと思っていますので、更新頻度などにご不満があるでしょうが、今後とも何卒よろしくお付き合い下さい。

 

(An die MusikクラシックCD試聴記)