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2000年4月

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CD4月30日:演奏の違い

クラシック音楽の世界では、同じ曲を演奏しても、指揮者や演奏家によって大きく違った演奏になるといわれています。違いがあるといっても、クラシックファンでもなければ「一体どこがどう違うのか分からない」というケースもないわけではありません。些細な違いを聴き分けて楽しむようになったら、文字通りマニアと言えますね。

さて、私もたくさんの演奏を聴いてきましたから、ちょっとやそっとの演奏の違いには驚きません。が、最近私のクラシック歴の中でも、めったにないほどの驚きに接した演奏がありましたのでご紹介します。先頃亡くなったティントナーさんのCDです。

CDジャケットブルックナー
交響曲第3番(1873年ノヴァーク版第1稿)
ティントナー指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
録音:1998年8月27,28日
NAXOS(輸入盤 8.553454)

「An die Musik」と長くつき合っていただいている方は、私がブルックナーの交響曲第3番の初稿ファンであることをご存知でしょう。もちろん、インバル盤、ノリントン盤、ロジェストヴェンスキー盤と、今まで発売された初稿による録音はすべて抑えています。今回はNAXOSからブルックナー演奏で好評を博しているティントナー盤が出る、というので心待ちにしておりました。

そのティントナー盤ですが、聴いてびっくり、なんて代物ではありませんね。これを聴いて私は絶句しました。まず演奏時間の長さに驚きます。スローテンポの上、休止をたっぷり使っていますね。顕著なのは第1楽章で、インバル盤では24分で演奏していますが、ティントナーは延々30分かけてじっくり演奏しています。第3楽章以外はティントナー盤が長くなっています。そして、その表現の暗さ。オケの音色にも起因しているかもしれませんが、響きが内向的で、常に内に内に向かっているような気がしてなりません。ティントナーさんは弱音においては怨念がこもったような歌い回しをし、強奏時では威圧的な姿勢を見せます。これはまるでマーラーですね。信じがたいほどドロドロしたブルックナーになっています。今までここまでドロドロしたブルックナーを聴いたことは一度もありません。もちろん、第3番以外の交響曲を含めての話です。これには絶句です。何だかティントナーさんがあの世から語りかけてくるようで、とても恐くなりました。

しかし、誤解しないで下さい。こうした演奏があるということは、演奏の多様性を示すわけですから、私は歓迎しています。良い・悪い、好き・嫌いなどという個人的な嗜好を超えて、こうした解釈があり、しかもそれを実現したところにこのCDの価値があると思うのです。クラシック音楽が、指揮者によって全く違った演奏になるということを、このCDほど雄弁に物語っている例は珍しいでしょう。


CD4月28日:「ときめきウィークエンド」に「小さな巨人 ペトルチアーニ」を追加しました。

ここは私の道楽ページです。もしかしたら大顰蹙のページかもしれませんね(T_T)。が、たまには寄って行って下さい。他のジャンルの音楽ですが、もしかしたらこれを聴いて、クラシックの聴き方が変わるかもしれませんよ!


CD4月27日:コンサートは始まる...。

日本では、コンサートの開始時間は大体7時です。が、このページの読者は、この時間に間に合ってますか? 平日定時に終わり、余裕をもってコンサートホールに到着するのは難しくありませんか? 私は丸の内に勤務していた時でさえ、30分から40分程度で行けたはずのサントリーホールや東京文化会館に辿り着くのが難しく、コンサート計画を立てるのはそれこそ必死でした。趣味のために仕事を中断して会社を出るなどということは許されませんでしたから、最悪の場合、仮病を使って退社したこともあります。また、どうしても会社を抜けて出ることができず、チケットを買っても行けなかったコンサートもあります。そういうことが重なったために、コンサートに行くのを諦めていた時期がありました。私がCD鑑賞にシフトしたのは、そうした問題を回避できるからでもあります。現在は埼玉の奥地にいますから、なおさら都心のコンサートホールは遠くなりました。日曜日のお昼でもなければ、とてもコンサートには行けません(T_T)。

それは個人的な問題です。が、皆さんも、多かれ少なかれ同じような状況ではありませんか? では解決策はないのでしょうか。あるはずです。開演時間を遅らせることです。7時開演を8時開演にずらすのは不可能なのでしょうか? そうすればコンサートに行ける人の数は飛躍的に増大すると思うのですが。ゆったり食事をしてからホールに行けるようになりますから、お腹をすかして(^^ゞクラシック音楽を聴くこともなくなるはずです。また、仕事を中断して出てきてコワイ上司に睨まれる回数もずっと少なくなるでしょう。早く仕事が終わる人はそれこそいったん自宅に帰って、シャワーでも浴びて、食事をしてから会場に来ることだってできるはずです(そこまでは無理かな?)。

私はドイツ在任中コンサートが8時から始まることに大変感心しました。これなら、焦って会場に向かう必要がありません。ビールを、一杯どころか数杯ひっかける余裕がありますから、コンサートに対する気分も高まります。仕事のことで頭がいっぱいのままだと、音楽ではなく、仕事のことで気持が高ぶっていますから、コンサートをすぐには楽しめません。いくら慌ててコンサートホールに入ってもすぐには頭が切り替わらないことを考えると、1時間の差は大きいと思います。

穿った見方かもしれませんが、日本で8時開演が実現できないのは、開催するオケにあるのではなく、会場にあるのではないでしょうか。ホールの管理人は、終演が遅くなれば遅くなるほど経費、特に人件費がかさむと判断しているから反対しているのだと私は邪推しています。でも、クラシックを、できれば生で聴きたいと思っている人は、私を含め、多数いるはずです。実験的に8時開演をやってみてはいかがでしょうか。きっと大好評になると思うのですが...。

え?何で急にそんな話を書くんだって?えへへ、5/2のペーター・ダム先生リサイタルに間に合いそうもないからであります(T_T)。これは突然病気になるしかないかな?


CD4月26日:CD試聴記に<短期企画「名門オケに聴くリング管弦楽曲抜粋盤」その2 ベルリンフィル編>を追加しました。

このCDは、新しいアンプで聴き直したところ、非常な変化が感じられた1枚です。EMIの録音技術はあまり優れたものとはいえず、デジタル時代に入っても硬質の音がするCDが多いようです。が、今回聴き直して、情報量の多さに驚愕してしまいました。


CD4月25日:「葵 徳川三代」の音楽

今年のNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」の視聴率は良いのでしょうか?私は惰性で見ていますが、登場人物は多いし、歴史的経緯を知らないと理解できない場面もあるようです。我が家の女房さんは私の解説なしにはストーリーを理解できません。話は秀吉薨去から始まっていますが、誰がどうして今の立場になっているかなど、わかりにくいはずです。でもあえて秀吉生前の話を省略しているのは、関ヶ原前後の状況は日本では常識であるということの反映なのかもしれませんね(本当に常識かな?)。

私としましては三代将軍家光がどのような人物として描かれるのか興味津々です。その描写によってドラマの評価が定まるでしょう。英雄的な家光だったら噴飯ものですね。来年は「北条時宗」。これは激動の時代に重要な政務を執った執権ですからきっと面白いでしょう。

問題は再来年ですね。噂では「利家とまつ」だとか。利家とは加賀百万国の祖前田利家、まつとはその奥方です。利家は秀吉の影で目立ちませんが、低い身分から大大名に成り上がり、秀吉政権下では家康を牽制しうる有力な大老でありました。秀吉の親友だったというのは、大出世の一つの理由でありますが、実は奥方のまつさんの功績が大きかったといいます。まつさんは剛毅な性格で、重要な局面では常に利家を補佐していたといわれています。ということは、どうも大河ドラマというより、ホームドラマになりそうな雰囲気ですね。まあ、それも一興ではあります。

CDジャケット閑話休題。「葵 徳川三代」の音楽についてです。何気なくテレビを見ておりますと気がつきませんが、指揮者はあのシャルル・デュトワです。これほどの大物が大河ドラマの約3分弱のテーマを指揮しているというのは前例がありませんね。NHKも、「せっかくデュトワと契約しているんだから、記念にぜひ!」ということになったのかもしれません。つられて私もサントラ盤を記念に買ってしまいました(^^ゞ。メインテーマの曲は、デュトワの他にもピアニストに小山実雅恵さん、コーラスにケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団が参加していて、結構豪華です(コーラスはロンドンで収録し、合成したものらしいです)。サントラ盤でデュトワとN響が登場するのは全7曲中3曲だけなのですが、皆さんも記念にどうですか?来年になると手に入りにくくなりますよ!なお、レーベルはSONYで、2,500円です(SRCR 2505、もちろん国内盤)。


CD4月24日:ヴァントの新譜

ヴァントの新譜を買いました。つい買いたくなる曲が収録されていたからです。

CDジャケットドビュッシー
「聖セバスチャンの殉教」からの交響的断章
録音:1982年9月20日
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)
展覧会の絵
録音:1999年2月21-23日
BMG(輸入盤 74321 72788 2)

いずれもライブ録音。ドビュッシーというのは思いもかけないレパートリーでした。ブルックナー指揮者として並ぶもののない権威を確立したヴァントおじさん、こんなレパートリーがあったんですね。録音は82年とやや古くなりましたが、お蔵入りしなくて良かった。とてもスリリングな演奏でした(ちょっと恐い曲なので、夜はヘッドフォン、昼間は妻子が出かけている時に聴きました)。

ムソルグスキーは最新録音といってもいいでしょう。別にドイツ系の指揮者がムソルグスキーくらい演奏したっておかしくはないのですが、ヴァントが指揮するとなると、ちょっと無関心ではいられません。実際、この「展覧会の絵」は、いわゆるポピュラーな演奏スタイルではないのです。地味といえば地味です。明るい色彩感もないし、ノリも良くありません。が、すごい迫力がありますね。それはひとつにはティンパニの音のせいだと思います。何だか地獄の底から響いてくるような趣があり、聴いていると、お腹にズンズン響いてきます。どういうマイクセッティングをしたのでしょうか、ちょっと半端な響き方ではありません。

迫力があるもうひとつの理由は、オケの驚異的な技術にあります。CDでさんざん聴いてきたオケですから、その高い技術水準はとうに織り込み済みですが、やはりただごとではありません。ドイツの放送局のオケは、財政的に恵まれているので、優秀なプレーヤーが集まるそうですが、あまりうますぎると恐くなります。かなり大音量で聴いても会場のノイズが聴き取れませんから、ライブ録音といっても、リハーサル時の演奏を相当使用しているのだと思いますが、それでも水も漏らさぬ完璧な演奏です。録音がホールトーンを活かしたアナログ的な優秀録音であるため、聴き手はそのすばらしい技を徹底的に味わえるでしょう。演奏はワクワクするようなものではないのですが、これだけ高度な演奏をし、音質的にも優れた「展覧会の絵」なら、それだけでも価値があります。

そして、決して急がないヴァントのテンポ。これほどのオケであれば、ヴァントは安心して自分の音楽にだけ集中できるでしょう。落ち着いたテンポ設定をしつつ、ヴァントならではの重厚な音楽作りをしています。この「展覧会の絵」は、ラヴェル編曲のカラフルな色彩感を持つ曲のはずですが、ヴァントの手にかかると、不気味な迫力をもつ暗い曲に変身しています。

これだけの内容のCDが輸入盤とはいえ1,680円とは! 軽々とこんな優れたCDが手に入ることに、恐れを感じてしまう私でありました。


CD4月23日:本日は3部構成です。

その1:リンクのページに「音楽の森から」を追加しました

いいですねえ。気持いいページです。クラシックだけではなく、様々な音楽を楽しむ作者黄味さんの文章は、読んでいて心温まります。作者は北海道は十勝に在住されるそうですが、このような方が案内役になってくれるのであれば、コンサートも楽しくなるに違いありません。ホームページの作りもシンプルながら、穏やかな人柄を感じさせるものです。是非ご訪問下さい。

その2:消えたCD

音楽之友社から「クラシック名盤大全 オペラ・声楽曲篇」がようやく出ましたね。多分オペラと声楽は一緒になって発行されるだろうとは思っていましたが、案の定そうでした。でも、この二つはできれば別々にしてほしいですよね?せっかく今まで規模別?に分類してきたのですから、特に長い歴史と作品数を誇るオペラ、声楽曲は分けてくれないと、重要な曲や演奏が埋もれてしまいます。何でもないように思われるかもしれませんが、1冊の中で大規模な交響曲から無伴奏バイオリン曲までを扱うのと同じことをこの本ではやっているわけです。ちょっともったいない作りですね。もしかしたら、オペラや声楽曲のファンは他の分野よりも少ないのかもしれませんが、これでは不満が高まるばかりです。まあ、商業ベースの話ですから、私が騒いでも致し方ないのですが...。

ところで、この本の中で紹介されているベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデンの「ばらの騎士」を見ますと、「CD化されたのだろうか」とありますね(p.230)。もちろんCD化されています。92年にベーム・エディションと銘打ったシリーズの中に含まれていました。でも、私はこれを買い逃してしまったのです!。グラモフォンのような大手で、しかもベームだったらまず廃盤になることはないだろうと高をくくっていたせいです。ベーム・エディションは限定盤ばかりだったのか、たちまち「ばらの騎士」は市場から姿を消しました。その後にいくら探しても見つかりません(T_T)。やはり「これは」と思ったCDは、すぐその場で買うべきですね。そこで皆様にお願いです。このCDをお持ちの方で「売ってもよい」という方、あるいは「ここの中古盤屋で見つけた」という方は是非ご連絡いただけないでしょうか。ちなみに、ベームのR.シュトラウス・オペラは「買わざるべからず」です。

その3:アンプ到着

本日ついに新しいアンプが我が家に届きました。ラックスのL-509sです。汗だくになりながらラックを動かしてやっと接続し、聴き始めました。結果ですか?うはははは。すんごい音になりました!経年劣化と故障による雑音に悩まされながら聴いていた時とは、まるで違う音ですね。CDに記録されている情報をこれほどはっきり出してくれるとは思いませんでした。今まで何気なく聴いていたCDの「あら」まで逆に分かります。大枚をはたきましたが、大満足であります\(^o^)/。ただし、聴く部屋そのものは変わっていませんから、オーディオ・ショップで聴いたのと全く同じセッティングはできません。スピーカーの壁からの距離などをもう少し変えれば、奥行きと左右の拡がりがさらに向上するのは分かっているのですが、引っ越しをしない限りそれを変えることはできません。なお、明日から登場するCDはすべてこのアンプを通して聴き直したものになります。乞うご期待であります。


CD4月21日:「シュターツカペレ・ドレスデンのページ」トップに「呼称改訂」を追加しました。何の話かというと...。


CD4月20日:「シュターツカペレ・ドレスデンのページ」に「室内楽の伝統」を追加しました。

もう少しまとまった文章を目指したのですが、ごめんなさい。後日大幅な書き換えを行った方がいいかもしれませんね。


CD4月19日:本日は2部構成です。

その1:みずなの成長日記

保育園では、隣のまたその隣の子のごはんにまで手を伸ばす食いしん坊として名をはせているみずなです。7ヶ月の成長日記をアップしたので、よかったらお立ち寄り下さい。

その2:指揮者としてのシフ

シフ番外編であります。昨日まではチェリストとしてのシフについて書きましたが、シフのおじさんは指揮活動もやっています(^o^)。ただし、日本ではその活動がほとんど知られていないらしく、音楽之友社刊「指揮者のすべて」にもシフの名前は掲載されていません(T_T)。一般的には余技だと見られているのでしょうか?私はシフの指揮活動を余技とは考えていません。むしろ、手間暇がかかる指揮活動はシフの念願なのではないかと私は推測しています。

さて、シフがどんな指揮をするかというと、これはエネルギッシュそのもの!プログラム前半にはチェロ協奏曲をおいて弾き振りをし、後半では例えば、ベートーヴェンの交響曲第4番を演奏したりします。見ているだけでも楽しいです。シフは全身が音楽そのものですから、汗だくになりながら懸命に音楽を作り上げていきます。良い意味で、アマチュアのひたむきさがあり、私は感心しています。どんな曲でもシフは躍動感に満ち満ちた楽しい演奏をしてくれますし、聴衆は心温まる思いで家路につくことができるでしょう。シフのコンサートに行けば、大満足間違いありません(この意味でも、まさに「実演向き」です)。私の知る限り、通常はあまり大きなオケを振ったりしていないようです。何も名門オケをがんがん振ってほしいという訳ではないのですが、シフの地道な活動がまだあまり認知されていないというのは、ファンの私としては何だか物足りない気がします。

ところで、シフはシュターツカペレ・ドレスデンとも深い関係にあります。チェリストとして客演することもあり、450周年記念誌にもシフから寄せられた挨拶文が、短くはありますが、きちんと掲載されています。職業のところ?には、「Cellist und Dirigent(チェリスト兼指揮者)」とあります。実は、17日のCD試聴記に張り付けたハイドンの協奏曲を弾き振りをするシフの写真も、シュターツカペレ・ドレスデンのものです。当団を振ったCDが出現しないものかと私は心待ちにしているのですが...。


CD4月18日:CD試聴記に「シフのチェロを聴く(後編)」を追加しました。


CD4月17日:CD試聴記に「シフのチェロを聴く(前編)」を追加しました。


CD4月16日:アンプ騒動 完結か?

昨日は雨の中、アンプを買いに秋葉原に行ってきました。最初、どの店に行けばよいのか分からず、適当に大きな店を覗いてみました。が、オーディオ関係では、大きな店はどうも調子がよくないようです。例えば、I電気は私がよく買い物をする店ですが、とても試聴できるゆとりがありません。大音量でCDを鳴らしてアンプを試聴している人がおられましたが、音が大きすぎて、歪みばかりが気になりました。試聴時に座る椅子もないし、いろんな騒音が飛び交っていて、とてもゆっくり音楽を聴けません。あれではアンプ選びなど不可能でしょう。

Y電気には、立派なオーディオ試聴用スペースがありますが、ここは社員教育がなっていませんね(^^ゞ。試聴ルームに私しかいなかったにもかかわらず、社員二人はパソコン談義に夢中で、「いらっしゃいませ」の一言もありません。私は貧相ななりをしていますから、彼らは私を冷やかしだと判断したのでしょう。

何件か歩いて、最後にはオーディオ専門店に行きました。最初からそうすべきでした。ここは社員が丁寧に対応して下さり、ゆっくりと時間をかけて試聴できました。店員さんはリスニング環境を、できる限り私の家の中の状況に近づけてくれましたから、ほぼ満足できる試聴ができたと思います。さて、結論として、何を買ったかといいますと、ラックスのL-509sです。

ラックス L-509s試聴の結果、予算の範囲内ではこのアンプが最も私の好みに合う音を出してくれました。ラックスのアンプは昔6年ほど使っておりましたので、音の傾向は知っておりましたし、国産品の中では有力候補でした。英国のアンプもそれぞれ検討しましたが、現時点では時期尚早と見てラックスを選んだのです。大編成のオーケストラ曲では、厚みのある実に立派な音を聴かせてくれました。フルートや、ピアノのソロも文句なしでした。奥行きのあるチェロの音には聴き惚れました。セパレート型を選択肢に入れれば、もっと別の選択もあったのですが、置き場所がありません。プリメインではこれが最高でした。唯一の難点は、派手でごちゃごちゃしたパネルデザインです。私はアンプには電源スイッチ、セレクター、ボリュームさえあればいいと考えています。ですから、買ってからおそらく一度も使うことがないであろう各種のつまみボタンや、メーターには強い抵抗を感じました。しばらく我慢すれば視覚的に慣れてくるとは思いますが、こういう点では日本のアンプはセンスがないですね。

アンプは次の日曜日に我が家に届きますので、今からワクワクでありますo(^o^)o。しかし、少しだけ不安もあります。店で聴いた時はすんごい音だったのですが、我が家で聴いてもいい音になりますでしょうか?音量やCDプレーヤーのレベルなど、我が家の条件に近い状況で試聴はしましたが、私が持っていったCDは、いつもとまるで違う音を出したのです。それはまさに驚愕ものでした。アンプがCDに記録されている情報をどれだけ引き出すことができるのかよく分かりませんが、もう腰をぬかさんばかりに驚きました。その驚きが、我が家でも繰り返されれば嬉しいのですが...。そうはいかないところが難しいところなんでしょうね。うーむ。

今回のアンプ騒動では皆様から多数のメールを頂きました。このアンプを推薦して下さった方もいらっしゃいます。が、多くの方がご推薦のアンプとは違うものを買うことになったわけです。何卒ご容赦下さいm(__)m。とりあえず、アンプ騒動はこれで終わるはずですが、1週間後、新しいアンプでCDを聴いて、ここで私が何を書きはじめるか、皆さん、楽しみにして下さいね。


CD4月14日:昨日の内容に「」をつけました。中身は何かといいますと...。


CD4月13日:CD試聴記に<短期企画「名門オケに聴くリング管弦楽曲抜粋盤」その1 ウィーンフィル編>を追加しました。

これはワーグナーの「リング」を名門5大オケ(今のところ5つにとどめたい)で聴き比べをするという、とんでもない道楽企画です。私は、ここしばらくワーグナーを聴きまくりました(^^ゞ。お陰様で家庭内は私に対する非難の嵐です(T_T)。私もワーグナー漬けになってしまい、へとへとになりました。その反動で、今度は室内楽に走っています。それはともかく、なんとかゴールデンウィーク前には5つ目のオケに到達したいのですが、可能でしょうか?乞うご期待!


CD4月12日:「クーベリックのページ」にスメタナ作曲「わが祖国 第4弾」を追加しました。今回はバイエルン放送響とのライブ録音です。


CD4月11日:音楽家の風采

昨日帰りの電車に乗っていたところ、向かい側の列にちょっとくたびれた感じのおじさんが座っていました。四角い顔で色が白く、ほっぺたのあたりが少しだけ丸みを帯びていて、眼鏡をかけています。頭髪はほとんどなく...といった方でした。誰かに似ています!「これはカール・ベームそっくりだ!」と思って感心したのはきっと私だけですね(^^ゞ。最晩年のベームは良くいえば好々爺、悪く言えばくたびれたおじさんで、風采はあまり良くありません。生前、特に日本で異常なほどの人気を博したのも、かっこよすぎるカラヤンに対するアンチ・テーゼとしての意味が、ある程度はあったのではないかと思います(反論続々か?)。

本物のベーム、見た感じはくたびれおじさんですが、頑固で厳しい指揮者だったこともよく知られています。ドイツ・オーストリア系音楽に類い希な才能を発揮し、指揮をすればたちまち名演奏になるというすごい人でした。不思議なのは、ベートーヴェンやブラームスといった堅い音楽だけでなく、色気のある音楽が得意だったことです。あの風貌でR.シュトラウスの「サロメ」をはじめとする絢爛豪華なオペラを指揮したり、ワーグナーの愛欲ドラマ「トリスタンとイゾルデ」を指揮したりしています。それらが凡演であれば、「やはりあの風貌では...」と思いますが、ベームはあの風貌で色気漂う色彩感豊かな音楽を奏でることができたのです。バイロイトの「トリスタンとイゾルデ」が名盤として語り継がれていることは誰もがご存知でしょう。一方、R.シュトラウスが全幅の信頼をおいたのはつとに有名です。それもそのはず、ベームが残したR.シュトラウスのオペラ録音を聴くと、そのすばらしさに感動、感涙、感激します。色気の表出も抜群。歳を取っても見事な色気です。さすがベーム、「おじさんだって色気はあるんだ!」という意気込みが感じられますね。

でも、それでいいのかもしれません。といいますのも、逆があったら恐いですよね?見るからに色気がある指揮者(例えば...これはご想像にお任せしましょう)が、色気たっぷりの演奏をするなどという珍事が起これば、音楽鑑賞どころではなくなります。別のショウになってしまうと思いませんか。「ベームという人は風采があがらなかった」などといって音楽鑑賞をしているのがちょうど良いのでしょう。

ところで、電車に乗っていたカール・ベームのそっくりおじさん、実はすごい人なのかもしれませんね。風貌だけで判断はできません。人の風采ばかり見ていないで私も頑張らねば。


CD4月10日:リマスタリングの怪

今日は、先頃発売されたクーベリック指揮マーラー交響曲第1番についてお話ししましょう。交響曲第5番もベストセラーだったようですが、こちらも大変優れた演奏です。まだ聴かれていない方には、是非お薦めします。

CDジャケットマーラー
交響曲第1番
クーベリック指揮バイエルン放送響
録音:1979年11月2日
audite(輸入盤 audite 95.467)

さて、ここまで書くと、「どうしてこれほどのCDをクーベリックのページでちゃんと扱わないんだ?」と訝しがる方がおられるはずです。えへへ。実は、もう扱っているんです。99年2月11日のCD試聴記をご覧いただけますでしょうか。海賊盤でありながら、あまりにすばらしい演奏なので、1年前にCD試聴記に取りあげたわけです。が、ORIGINALSレーベルでは、録音が1975年となっていますね。これは当局の目を誤魔化すための嘘だったらしく、auditeレーベルは正しく録音データを記載しています。

演奏評は昔書いたCD試聴記そのままです。特に書き換えるところはありません。ORIGINALSレーベルのCDは、音質的にも非常に優れていました。auditeレーベルはその好録音にさらに磨きをかけたリマスタリングを行ったようで、音質の良さは特Aクラスです。バイエルン放送響の名人芸を堪能するのに、打ってつけですね。演奏を楽しむだけでなく、オケの響きに身を任せるだけでも幸せな気分になるというものです。

ところが、私はaudite盤を買ってからしばらくの間、ORIGINALS盤と完全に同一音源であるかどうか、確証を持てませんでした。audite盤を買う前から同一音源だろうとは思っていましたが、買ってきて聴き始めると、ORIGINALS盤と音質がやや違うので「まさか、本当は別音源では?」と考えはじめてしまいました。もちろん、これほどの音源がいくつもあるわけがありません。完全に同一音源です。しかし、音質というか、音決めをするときに目指した方向性がORIGINALSレーベルとauditeレーベルでは違うのです。ORIGINALS盤では、極めて鮮明な音で、まだ生々しさが残っていました。ごつごつした感触さえあります。そのため、強奏時には大変な迫力があります。一方、audite盤では、鮮明さは変わらないものの、ごつごつしたところなど微塵もなく、まるでシルクの肌触りです。それこそひんやりとした上品な感触があります。

音源はバイエルン放送局のテープでしょう。同じ音源を使っていながら、別のテープが存在したかと錯覚しそうです。これがリマスタリングの恐いところで、同じ演奏でありながら、リマスタリングで音をいじれば、別の演奏と勘違いさせることだって可能なわけです。私はリマスタリングを行う際に、どのような方向で音決めをするのか、興味津々です。今回はauditeレーベルは嫌な癖のないリマスタリングをしてくれましたが、最近流行の高域上がりのリマスタリングが行われていたら、私は本当に別音源だと思ったでしょう。いやあ、CDの音って恐いですね。


CD4月9日:ペーター・ダム ホルンリサイタル

シュターツカペレ・ドレスデンの首席ホルン奏者ペーター・ダム先生がいよいよ来日します。1937年生まれのダム先生は今年63歳。ソリストとしてはかなりの高齢です。ソリストとしての来日はおそらく今度が最後になるでしょう。シュターツカペレ・ドレスデンは2002年4月にまた来日するという話ですが、その際に同行するとはあまり期待できません。できれば、万難を排してリサイタルに足を運びたいところです。

ダム先生のリサイタルは東京だけでなく、関西でも行われるそうですから、ご神体?を拝むのには絶好のチャンスですね。東京のリサイタルだけでなく、関西のリサイタルまで遠征する熱狂的ファンもおられるようです。東京のリサイタルは下記のとおり開催されるはずです。

私の手許にあるチラシには「円熟の境地に立つホルンの王様」、チケットには「ビロードの響き、繊細の極致」という謳い文句が記載されています。ダム先生をご存知の方にとっては、これが誇大なキャッチフレーズでないことは明らかですね。高齢だけに70年代、80年代の頃と同じ技術を求めることは難しいと思いますが、現在のダム先生ならではのホルンを聴かせてくれると思います。

で、私はどうするか、といいますと、もちろん聴きに行く予定です。ただし、会社から会場までかなり時間がかかりますので、少し遅れると思います。ベートーヴェンからしっかり聴きたいところですが、苦しいでしょう。後からコソコソ入ってくる妙な男がいたら私です。何卒ご容赦下さい。


CD4月8日:ビールを飲むと...

皆さん、こんにちは。昨晩は取引先の方、しかも女性!と大酒飲みをしてしまいました(^з^)゛。私おいしいビールはビールが好きなので、ひとたび飲み始めると、とめどもなくなります。私は学生の頃からビールだけを飲んでいれば、よほどのことがない限り2日酔いにはならないので、安心してがぶがぶ飲んでいます。しかし、その後がいけません。電車に乗ったのはいいのですが、乗り過ごしてしまいました。気がつくと、またまた遠くの駅に着いているではありませんか!そんなことは他の乗客には気取られぬようにそそくさと降りて、すぐ向かい側の車線に滑り込んだ電車に乗り込みました。今度は眠りこけないようにがんばり、やっとのことで帰宅できました。

ところが、深夜に帰宅すると、女房さんは怒っています(`ヘ´) プンプン。。。昨晩の「What's New?」を書かせてしまったためです。しかも、女房さんが書いたものを私が差し替えてしまったので余計カンカンです。酔っていたとはいえ、これは私が悪うございました。皆様にも家庭内の混乱を曝してしまい、まことに申しわけありません。深くお詫び申しあげます。

さて、朝起きると、今度は酒臭いと怒られました。どうも全くいいところがありませんね。そもそも、お酒などというものがこの世に存在するからいけないんです!え?反省の色がないのはけしからん?ううう、そのとおりであります。深く反省しますm(__)m。


CD4月7日:クラシック音楽の多様性

私はホームページを立ち上げる際、ブルックナーのページを作り、それをメインにしようと考えていたくらいですから、れっきとしたブルックナーファンです。もちろん、あの長大なブルックナーの交響曲は、何度聴いても楽しくなりますし、長ければ長いほど幸せだと感じます。まあ、病気の人なわけです(^^ゞ。

ただ、世の中にはそうでない人も多いわけで、私は異端なのだと思っています。異端の中でも、「アルプス的な」ブルックナーを求める私は異端中の異端でしょう。しかし、そうした聴き手の勝手な解釈を許容し、その解釈に極めて近い演奏をしてくれる、あるいはしてくれていると勘違いする演奏がいくつかあることは私の慰めであります。そうした我が儘が、いくらでもできるところにCDを中心にした音楽鑑賞があります。

そして、指揮者あるいは聴き手の解釈の多様さには目を見張るばかりです。アルプス的なブルックナーをはじめ、哲学的なブルックナー、高圧的なブルックナー、ほのぼのとしたブルックナー、眠たげなブルックナーなどいろいろあります。聴き手はその好みに応じた演奏を探す楽しみがあります。

「アルプス的な」ブルックナーでなくても、ブルックナーはブルックナーです。私が考えるブルックナー像は無視して下さって構いません。クラシック音楽とは、数知れない聴き手の要求を満足させるに足るものですから、自分の求めるスタイルが必ずあります。それを探すのも楽しいクラシック音楽鑑賞法だと私は考えています。


CD4月6日:CD試聴記に「ブルックナーの交響曲第7番を聴く(後編)」を追加しました。2日続けて顰蹙ものの内容かもしれません。ううう、読者激減の恐れあり!


CD4月5日:CD試聴記に「ブルックナーの交響曲第7番を聴く(前編)」を追加しました。ギュンター・ヴァント指揮ベルリンフィルのCDです。

発売されて数週間経ちますが、もう皆さん聴かれましたね?私の試聴記はいかがでしょうか。少し不安です。明日からこんな聴き方をするWebマスターに嫌気がさして、皆様のアクセスが激減するかもしれません(T_T)。


CD4月4日:スルメ音楽 その2

昨日の続きです(^^ゞ。昨日はモーツァルトの「グラン・パルティータ」をスルメのような音楽と書きました。一方、何度か聴くと、うざったくなって、「もう満腹! これ以上は食べられません!」となる音楽も少なくありません(あえて曲名は書きませんけど)。

では、スルメ音楽と「すぐ満腹」音楽はどこが違うのでしょうか?いろいろ考えてみましたが、難しい問題ですね。答えが分かりません。どんな曲にスルメ型が多いかと考えてみると、私の場合、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの一部の曲が思い浮かびました。

例えば、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番作品132。名曲中の名曲であります。正直言って最初は全く良さが分かりませんでした。第3楽章は、「病癒えたるものの神に対する聖なる感謝の歌」を表現していると言われておりますが、これこそ「長いだけでつまらない」音楽の典型でした。しかし、ある時この曲が身体に染みついてくるようになり、突然理解が進みました。以後20年近く聴き続けているにもかかわらず、飽きがきません。もちろんいろいろな演奏を聴き比べもしました。演奏スタイルの違いがありますから、その差を確認することによって、楽しみを倍加させたということもあります。が、最初に聴いた演奏を今聴聴き直しても、「もう満腹だな」などとは感じません。それどころか、新たな発見をしたりします。ここが不思議なところです。「演奏スタイルのバリエーションがあるから聴き飽きない」のではないのです。ベートーヴェンが大作曲家として今日まで聴き継がれているのは、そうした深い味のある音楽を創造してきたからでしょう。

さて、「すぐ満腹」型音楽はどうでしょうか。演奏スタイルにどれほどの変化があったとしても、同じ曲を聴き続けることができません。聴く環境が劇的に変化したりすれば違った印象を受けることもあるのでしょうが、なかなかそうはいかないようです。楽譜の上ではオタマジャクシが並んでいるだけ、という点では全く同じなのですが...。

ところで、質問です。皆さんにとってのスルメ音楽は何だったでしょうか?大変面白いテーマだと私は思うのですが...。


CD4月3日:スルメ音楽

先日の「シュターツカペレ・ドレスデンのページ」で取りあげたモーツァルトのフルート四重奏曲ですが、曲目についての説明がなかったので、曲そのものを知らない方にとっては取っつきにくい内容だったかもしれませんm(__)m。モーツァルトはフルートのために4つの四重奏曲を書きました。どれも名曲です。「親子で楽しむクラシック音楽」という基準で考えても、4曲ともお薦めです。

不思議なのは、フルート四重奏曲第3番ハ長調KV.285bです。これは2楽章形式で、第2楽章にはセレナーデ第10番「グランパルティータ」の第6楽章の旋律が使われています。一説では、誰かが第1楽章しかなかったこの曲に、「グランパルティータ」の第6楽章変奏曲をくっつけたのだとか。本当でしょうか?私はもしフルート四重奏曲第3番を先に知っていたら、これが原曲だと思ったでしょう。大変面白い変奏曲で、「グランパルティータ」の中でも聴き所のひとつですね。「くっつけた、くっつけていない」についての真偽は、詳しい方にお任せするとして(^^ゞ、私はひたすら音楽を楽しむのであります。

ところで、この「グランパルティータ」。別名「13管楽器」といいますね。オーボエ2,クラリネット2,バセットホルン2、ホルン(ヘ調)2,ホルン(変ロ調)2、ファゴット2、コントラバス1という特殊編成です。昔初めて聴いたときには「長いだけで、よく分からない曲だ」と思ったのですが、これはスルメのような曲です。聴けば聴くほど味が出てきます。モーツァルトの天才が遺憾なく発揮された曲で、深夜じっくり聴くと、何ともいえぬ幸福感に満たされること間違いありません。この曲は13人だけのアンサンブルでありながら、指揮者の意欲をかきたてるのか、クレンペラーの録音をはじめ、多数のCDがあるようです。

私の手許にも「これは」というものがあります。以下のCDです。

CDジャケットモーツァルト
セレナーデ第10番「グランパルティータ」KV.361
セレナーデ第12番「ナハトムジーク」kv.388
ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼ管弦楽団管楽合奏団
録音:1995年
harmonia mundi(輸入盤 HMC 901570)

「素敵な演奏」というおぼろげな表現を許していただけるならば、このCDがそうです。とても素敵な音がします。ロマンチックで、色気が匂い立つようでもあります。ヘレヴェッヘという指揮者を合唱曲だけで聴いていた私は、このCDを聴いていっそうヘレヴェッヘを好きになりました。有名な第3楽章アダージョや、第6楽章の変奏曲の演奏がうっとりするほど素敵であるのはもちろん、どの楽章もヘレヴェッヘの思い入れがたっぷり盛り込まれていてすばらしいです。録音も秀逸です。これなら、どなたにでもお薦めできるでしょう。


CD4月2日:本日は2部構成です。

その1:リンクのページに下記2サイトを追加しました。

公爵の館

吹奏楽をこよなく愛するDUKEさんのページ。CD関係というより、吹奏楽そのものの情報が中心です。

KUMO'S HOMEPAGE

クラシックCD批評を中心としたページ。かなりマニアックです。驚いたことに、作者は14歳の中学生だとか!本当でしょうか。もしそうなら、恐るべきことであります。その驚きを、皆さんも是非体験して下さい。

その2:花見第1弾!

浦和近辺の桜はまだ二分咲きです。今日は少し風もあったし、花見には早いかも?と思いましたが、こういうときに限って、来週が雨だったりするので、近所の公園で花見を決行しました。公園の東屋に親子三人で入って、お弁当を食べました。私はもちろんビールです\^o^/。みずなちゃんも初めての花見に大喜びでした。ただし、公園には何組もの親子が集っていましたが、花見なんぞをやっているのは我が家だけでした(^^ゞ。

ところで、「公園デビュー」という言葉がありますね。この言葉の背後には、幼児が初めて公園に行って、他の幼児と遊んだりする際の親の緊張があるのですが、どうも腑に落ちません。私は鈍感ですから、緊張しませんし、女房さんも自然に公園に入っています。そもそも、子供って、放っておいても子供のところに寄ってきますよね?今日も両親の真ん中にちょこなんと座ってカワイクしていたみずなのところに、小さな男の子が駆け寄ってきました。時には3歳くらいの男の子に頭をなでられることもあります。よくそんな光景を見る私は、世間でいうところの「公園デビュー」問題は、一体誰が言いはじめたのか?と首をひねっています。

なお、真っ昼間から飲むビールは効きますね。わずか二本で酔っぱらってしまいました。皆様もご注意を。


(An die MusikクラシックCD試聴記)