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2006年11月

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CD2006年11月30日:コンセルトヘボウ管東京公演

2006年来日公演プログラム今日は来日中のロイヤル・コンセルトヘボウ管をサントリーホールで聴いてきました。指揮はマリス・ヤンソンス。演目はドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」とストラヴィンスキーの「春の祭典」でした。ドヴォルザークもストラヴィンスキーも終演後はまるで大雨が降っているかのような盛大な拍手をもって迎えられました。公演は大成功です。

席が前から8列目だったのでよく見えたのですが、ヤンソンスの指揮はすごいですね。雄弁きわまりない。自分の考えを棒と身振り、おそらくは顔も使ってオーケストラに伝達しています。オーケストラがそれにぴったりついて行っているのが手に取るように分かるので見ていて飽きません。あまりに面白いのでずっと指揮者を見つめてしまいます。身振りが派手なだけでオーケストラが全く反応していない気の毒な指揮者を時々見かけますが、それとは雲泥の差です。どこでそうした差がつくのでしょうか。

・・・というわけで早速コンサートの模様をお伝えしたいところですが、今回はちょっと思うところがありますのでレビューを控えさせて頂きます。12月3日の公演を聴いてから纏めることとします。何卒ご容赦下さい。

 

CD2006年11月29日:コンセルトヘボウ管 倉敷公演

青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に11月27日倉敷公演のレビューを追加しました。

 

CD2006年11月28日:今度はコンセルトヘボウ管来日中!

ロイヤル・コンセルトヘボウ管が来日中です。青木さんの「コンセルトヘボウ管のページ」に「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団来日公演2006の記録」(概要及びスケジュール)と11月25日京都公演のレビューを追加しました。コンセルトヘボウ管は先週来日したシュターツカペレ・ドレスデンと違ってまとまった数量の公演を行っていきますが、結構酷使されていますね。

さらに、シュターツカペレ・ドレスデンの11月24日大阪公演のレビューも青木さんからいただきました。青木さん原稿ありがとうございました!

 

CD2006年11月27日:クレンペラー

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管のブルックナー」を追加しました。文は松本さんです。松本さん、原稿ありがとうございました。

 

CD2006年11月26日:アンコール曲が分からない!

昨日は渋谷のオーチャードホールにて「小山実稚恵の世界」第2回目を聴いてきました。12年間にわたって24回のコンサートを行うという壮大なプロジェクトです。

今回のプログラムは以下のとおりです。

メンデルスゾーン: 「無言歌集」より

  • 作品19-1 ホ長調「甘い思い出」
  • 作品38-6 変イ長調「デュエット」
  • 作品30-6 嬰へ短調「ヴェニスの舟歌」
  • 作品67-2 嬰ヘ短調「失われた幻想」
  • 作品38-2 ハ短調「失われた幸福」
  • 作品67-4 ハ長調「紡ぎ歌」
  • 作品62-1 ト長調 「5月のそよ風」

シューマン: ピアノソナタ 第2番 ト短調 作品22
シューマン(リスト編曲): 献呈(ミルテの花 第1曲)
リスト: ピアノソナタ ロ短調

大変充実したコンサートでした。リストのロ短調ソナタを聴いているとあっという間に時間が過ぎていって、気がついたときには終わっていました。メインプログラムの演奏が与えた感銘は小さくありません。しかし、その後に続くアンコール曲が大変印象的で、しかも謎に包まれていたことで私にとっては忘れられないコンサートになりました。

小山さんはアンコールに4曲弾いてくれました。そのうち、第2曲目はリストの「ラ・カンパネラ」、第4曲目がやはりリストの「愛の夢 第3番」でした。さすがにこれらは定番中の定番なので私でもすぐに分かります。ところが、第1曲目と第3曲目がまるで分かりません。

第1曲目は聴いたことがありそうでいてなさそうでもあります。「これは一体誰の何という曲だろう」と私は首をひねっていました。とてもロマンチックで詩的な曲です。その割に、違和感なく聴けます。メインプログラムの作曲家に因んでいるとすれば、メンデルスゾーンかシューマンかリストの曲かと思いを巡らせてみましたが、やはり答えが分かりません。

第3曲目も謎です。聴いたことがありません。

ホールの出口近くにアンコール曲が張り出されています。終演後曲名を知るべく寄ってみることにしました。すると、まるで朝のJR埼京線並に老若男女が押し合いへし合いしているではないですか。すごい人だかりです。アンコールの曲が何であるか分からなかった人が多かったのですね。

何とか張り紙の所まで来てみると、驚くべきことが書いてあります。

第1曲 ロベルト・シューマン:色とりどりの小品 作品99の中にある「5つのアルバムの綴り」の第1曲の変奏として

  • クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 作品20より主題と第1変奏
  • ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 作品9より 第8変奏と主題
  • クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 作品20より第7変奏

第3曲 クララ・シューマン:3つのロマンス 作品11-1

シューマンの《色とりどりの小品 作品99の中にある「5つのアルバムの綴り」の第1曲》とは、Ziemlich langsamで演奏される1分半ほどのやや陰りを帯びたいかにもシューマンらしい曲です。ブラームスはそのテーマをもとに「シューマンの主題による変奏曲」を作曲していたのですね。そしてクララも。シューマンが作った旋律をもとに、クララ・シューマン、そしてブラームスが作曲し、さらに小山さんがその断片を素材として用いてひとつの曲にまとめてしまったのですね。

そういえば私はクララ・シューマンの曲で記憶にとどめているものはありませんでした。CDの余白にクララの曲が入っていることはありますが、自ら選んで聴いたこともありません。そんな有り様ですから、私ごときでは聴いているときに分からなくて当然です。

アンコールというのは、聴衆がよく知っている曲、いわゆる「アンコール・ピース」が演奏されるものだと思っていましたが、小山さんのコンサートではメインプログラム並みの重みを持った選曲がされていて唸らせられます。私は自宅に帰ってきてからCD棚にあるシューマンやブラームスの曲を引っ張り出してきて、「ああ、これを繋いだのか」と再確認しましたが、クララ・シューマンの該当曲は我が家にありませんでした。こうなったら、小山さんに録音してもらうしかありません。

これほど新たな発見をさせてくれるコンサートは貴重だと思います。次のコンサートは来年の6月2日ですが、メインプログラムのみならず、アンコール曲も楽しみでなりません。

 

CD2006年11月25日:デ・サバタ

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「ヴィクトル・デ・サバタ指揮ニューヨークフィルのベートーヴェン」を追加しました。文はサンセバスチャンさんです。原稿をいただいておきながら長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

 

CD2006年11月24日:シュターツカペレ・ドレスデンとハイティンク

シュターツカペレ・ドレスデンの名簿には、この楽団に功績のあった人物がずらりと名を連ねています。往年の名演奏家達の名前がきちんと掲載されていて、さすがに歴史と伝統を重んじるお国柄だなと思います。

ところが、その名簿についこの前までの首席指揮者であったハイティンクの名前はどこにもありません。そういえば「Staatskapelle Dresden Live」と銘打ってスタートしたシリーズも、いつの間にか「Staatskapelle Dresden Edition」と名を変えていて、もともとのシリーズがなくなっています。下世話な想像力で考えると、ハイティンクとシュターツカペレ・ドレスデン当局との関係がこじれてしまい、ハイティンクは「俺の名前を使うのは一切許さん」とでも言ったのではないでしょうか。

ハイティンクはもともと不平不満の多い指揮者として知られていましたが、ドレスデンでも次期首席者となるファビオ・ルイジの選出方法が不透明であると当局に抗議し、それが原因でドレスデンと決別していたのですね。

しかし、ハイティンクはドレスデンでいい演奏をしていたのです。「Staatskapelle Dresden Live」も、ハイティンクがその気にさえなっていればオーケストラの美質を生かした名演奏が続々とCD化されていたはずです。

くだんのシリーズは「 Staatskapelle Dresden Edition」と名を変えて発売されています。ハイティンクの名前はありません。当局も頭を抱えてしまったのか、コリン・デイヴィスのCDなどが中心で、それ以外は50年ほども前のカール・ベーム指揮の古い録音を「ライブ!」と銘打って発売しています。私のような熱狂的なドレスデンファンでさえ「ちょっと違うんじゃないの?」と思うくらいですから、あまり一般的な評価は高くないのではないかと思います。ハイティンクがヘソを曲げなければ、さぞかし優れたラインナップができただろうにと悔やまれてなりません。

 

CD2006年11月23日:シュターツカペレ・ドレスデン その2

来日公演2日目。今日はダブルヘッダーの更新です。「シュターツカペレ・ドレスデンのページ」に「来日公演2006 チョン・ミョンフン指揮のブラームス」を追加しました。

 

CD2006年11月23日:シュターツカペレ・ドレスデン来日す

シュターツカペレ・ドレスデンのページ」に「来日公演2006 チョン・ミョンフン指揮のベートーヴェン」を追加しました。

コンサート会場に行ってみたら、あろうことか当日のプログラムを完全に忘れていました。近くの方に恐る恐る尋ねたところ、「ベートーヴェンの5番・6番」と憮然とした表情で答えが返ってきました。「何でこんなやつがコンサートに来てるんだ」という冷たい視線でした。我ながら情けない話です。そういえば私の手元には今回の公演のチラシもなく、来日公演情報を聞いて慌ててネット予約したのでした。皆さん、曲目くらいはチェックして出かけましょうね。プログラムを教えて下さった方、万が一このページをご覧になっていたら、不愉快な思いをさせて申し訳ありませんでした。何卒ご容赦下さい。

 

CD2006年11月21日:シルヴェストリ

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「ドヴォルザーク篇 シルヴェストリ指揮ロンドンフィル」を追加しました。文は中村さんです。中村さん、掲載まで1ヶ月以上も待たせてしまい申し訳ありませんでした。中村さんの聴かれたDISKY盤を私は持っておりませんので、手元にあったEMI(SERAPHIM)盤のジャケットを記載し、それに基づいて録音年月日を掲載しておきました。

シルヴェストリの「どぼっぱち」は血湧き肉躍るとても楽しい演奏ですね。私も大好きであります。

 

CD2006年11月20日:ショスタコーヴィチ

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「ショスタコーヴィチ篇」を追加しました。

今年の企画の対象となる作曲家は6人なので、私の文章掲載はすぐ終わるかと思いきや、家庭の事情でなかなか更新が進みませんでした。何卒ご容赦下さい。来年も同じ6人の作曲家となる予定ですが、「第9」ばかりが並ぶわけで、まとめるのは難しそうです。それが楽しみでもあるのですが。

 

CD2006年11月19日:CDラック

半年以上懸案だった我が家のCD収納問題を、とりあえずCDラックを新規購入することで解決しました。いつも購入していたCDラックのメーカーが倒産したらしく、同じようなラックを探すのに一苦労しました。オーディオルームが3階にあるので床に対する負荷も気にして問題解決を先送りにしていたのものの、もはやどうにもなりません。しかたなく購入したのはインターネットで必死に検索して見つけた大阪・J社のラックでした。天然の木材を使たラックで、CDを1,485枚収納できるので、これならいいかなと思って購入したのですが・・・・。

開梱したら、とんでもない量のゴミが出ます。とてもひとりでは掃除できないので、家族総出で片づけます。その後作り始めるとこれがなかなか難しい。もしかすると机上で設計したのではないかと思われるほど作りにくい。これまた必死の思いで作り上げると、私は疲労困憊して、背中や腰がひどく痛みます。運動不足で背筋が弱っているにしても、厳しい作業でした。開梱・制作・片づけに要した時間は4時間になります。今まで何度もラックの類を作ってきましたが、これほど苦しめられたことはありませんでした。

ラックを組み立てると、溢れていたCDを入れたり、他のCDラックにあったCDを移し替えたりしていたのですが、あろうことか、すぐにかなりのスペースが埋まってしまいました。長女には「お父さん、これはどういうこと!いいかげんにもうCDを買うのはやめなさい!」と言われる始末。新しいラックが一体どのくらい持つのか、私もちょっと心配であります。

 

CD2006年11月13日:マーラー篇

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「マーラー篇」を追加しました。

 

CD2006年11月11日:ドヴォルザーク篇

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「ドヴォルザーク篇」を追加しました。

平日にアップできると思っていたのですが、時間がなくてアップできませんでした。「ドヴォルザーク篇」を楽しみにしておられた方、申し訳ありませんでした。

 

CD2006年11月7日:ブルックナー篇

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「ブルックナー篇」を追加しました。

昨日は「のだめカンタービレ」を観ていて更新に取りかかるのが遅くなり、結局アップできませんでした。恥ずかしい限りです。

 

CD2006年11月5日:ハンマークラヴィーア

今日は紀尾井ホールに仲道郁代さんのデビュー20周年記念リサイタルを聴いてきました。彼女は20年前の今日、昭和女子大学人見記念講堂でデビューしたそうです。今日の演目はオール・ベートーヴェンです。

  • 創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
  • 「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調 作品35(エロイカ変奏曲)
  • ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」

よくもまあこんな骨のあるプログラムを思いついたものです。素人目だとは思いますが、デビュー20周年記念の栄えあるリサイタルに選ぶ曲としては、「ハンマークラヴィーア」は危険です。わざわざ難曲中の難曲を選ばなくても、レパートリーの広い彼女であれば、ショパンやシューマンで華やかなプログラムを組めたはずです。それにもかかわらず、この超重量級プログラムを選んだのは、よほどの意気込みがあってのことと考えられます。

実際に「ハンマークラヴィーア」の演奏は見事なものでした。それもあっという間に終わってしまいました。演奏している方も集中していたのでしょうが、聴いている方も完全燃焼しました。すごいです。第1楽章からものすごいパワーとテクニックでガンガンとばしていきます。「このペースで行って最後までもつのか?」と心配になりましたが、第2楽章も圧倒的なピアノで楽々クリアしました。

で、ここからが難所です。長大なアダージョの第3楽章、巨大で複雑なフーガをもつ第4楽章が続きます。どうなるのかと思っていたのですが、第3楽章はただひたすら歌い、長さをまるで感じさせません。私は音楽にすっかり浸り切りました。さらに第4楽章に至っては実に楽しそうに演奏しているではないですか。私は弦楽四重奏曲の「大フーガ」と「ハンマークラヴィーア」の第4楽章はベートーヴェンが産んだ怪物ではないかとずっと思っていたのですが、仲道さんは「ハンマークラヴィーア」のフーガを完全に自分のものとしています。「いやあ、楽しいなあ、こんな楽しい曲だったのか・・・」などと思っていると、あろうことか、最後の音が鳴って、曲が終わってしまいました。夢のようなリサイタルでした。

すごいのは、彼女がこの難曲を軽々と弾いているようにしか見えなかったことです。自信たっぷりでしたし、自分なりに咀嚼していなかったところはないと思われます。おそらく、この水準に達するまで長い道のりを歩んできたのでしょうが、技術の面でも、音楽の流れ・構成の面でも聴き手に彼女の苦労を微塵も感じさせません。本当にプロらしい演奏です。

配布された記念プログラムには、諸井誠さんの一文が寄せられていました。そのタイトルには「『ハンマークラヴィーア』で七転び八起きした仲道郁代」とあります。諸井誠さんの文章をちょっと長くなりますが引用してみます。

ところで、天性のベートーヴェン弾きだと思っていた仲道郁代にもアキレス腱があった。作品106の「第29番変ロ長調・ハンマークラヴィーア」だ。「これさえ克服できれば・・・」と眉根を曇らせる仲道さんは、フィリアホールのシリーズでは七転八倒。納得のいかぬままに、この世紀の一大難関に挑戦する所へ追い込まれたらしい。以前、A.ブレンデルに「ハンマークラヴィーアは大変な曲でしょう。殊にフィナーレは?」と言ってみると、「いや、フィナーレだって3声のフーガだと思えば・・・」という答えが返ってきた。この逸話を仲道さんに伝え、明解な分析を頭に入れてしまえば心配ない、と言ってひたすら安心させようと努力したことがあった。第12回は2006年3月18日にさいたま市の芸術劇場で行われ、仲道郁代は心をこめて「ハンマークラヴィーア」を演奏した。聴衆は熱狂し、郁代さんも感動して目に涙した。こうして彼女の“八起き”が大成功した8ヶ月後の今、仲道郁代は破格の成長をとげたと確信できる。再度“転ぶ”ことなどありえないだろう。・・・・

フィリアホールでどのような演奏がされたのか知るよしもありませんが、「七転八倒」や「納得のいかぬまま」という言葉から推察するに、彼女はこの長大な曲をまとめきれなかったのではないでしょうか。諸井さんの文章の行間を読むと、仲道さんが相当まいってしまったらしいことも窺えます。そうした中で刻苦勉励し、今年3月のさいたま芸術劇場では聴衆を熱狂させることに成功したわけですね。当日は私もチケットを買っていたのですが、所用で行けず、悔しい思いをしていました。諸井さんの文章を読んでその思いを新たにしたのですが、今日紀尾井ホールで私が聴いた演奏は、おそらく彼女がその後にさらに磨きをかけたものだったと確信しています。

その仲道さん、アンコールを6曲もやりました。うち1曲はリストの「メフィスト・ワルツ」でした。これにはまたもや驚嘆してしまいました。「ハンマークラヴィーア」でエネルギーを使い果たしていると私は思いこんでいたのですが、彼女はこれも楽しそうに弾いていました。

そういえば、彼女のベートーヴェン・ピアノソナタのCDは順調にリリースされていますが、「ディアベリ変奏曲」は予定されていませんね。そのうちにこちらも聴かせてもらいたいです。・・・おっと、私はファンクラブにでも入ってしまいそうな勢いですね。

 

CD2006年11月3日:シューベルト篇

大作曲家の交響曲第8番を聴く」に「シューベルト篇」を追加しました。

 

CD2006年11月2日:ゼンパー・オパー

今日は東京芸術劇場でファビオ・ルイジ指揮ウィーン交響楽団のコンサートを聴いてきました。コンサートの模様についてはあえてここでは言及しません。今回は別の話を。ちょっと話題がずれるのですが、会場でアンケート用紙とともに配られたコンサートのチラシが私を釘付けにしました。

2007年11月にドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)と合唱団が26年ぶりに来日公演をする、とあります。ジャパンアーツが招聘するようです。演目を見ると、このオペラハウスが初演した「タンホイザー」、「サロメ」「ばらの騎士」が並んでいます。「タンホイザー」と「サロメ」をファビオ・ルイジが、「ばらの騎士」を準・メルクルが指揮をするそうな。日程は公表されていませんが、今年ぎりぎりまで招聘事務所すら判然としなかったシュターツカペレ・ドレスデン来日公演に比べると格段の差がありますね。

私がかつてドイツで仕事をしていた頃には、少なくとも週に1回、多いときには2週間に10日オペラに行ったこともあります(ですから私はバブルの時代を批判できません)。が、日本ではオペラ鑑賞は贅沢すぎる道楽だと思いますので、今まで一度しか行ったことはありません。いかにドレスデンが来日しようとも、行かない、いや行けないだろうな、と思っていたのですが、この演目を見ると気持ちがぐらぐらと揺れ動いてきます。どこのホールで上演するのかチラシには記載されていませんでしたが、例えば天井桟敷で観ることができないものか、今から悩んでしまいます。

 

CD2006年11月1日:開設8周年

いよいよ11月1日を迎えました。An die Musikの開設8周年です。何もしていなくても勝手に時間は経っていくので、8周年といっても読者には何の関係もないことかもしれません。そうは言っても、仕事と家庭を両立させながら(いや、実は仕事はちょっと問題ありですが)何とか続けることができたのはやはり嬉しいです。自分の誕生日など比べものにならないくらい嬉しいです。これもひとえに皆様のお陰です。皆様、日頃のご愛顧ありがとうございます。

さて、10月3日に予告したとおり、記念企画「大作曲家の交響曲第8番を聴く」を本日よりスタートします。こういうきっかけでもないと私は怠け者なので更新できません。まずは「ベートーヴェン篇」をご覧下さい。皆様からの原稿もお待ちしております!

 

(An die MusikクラシックCD試聴記)